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自分なりのストレス対処法を100個書き出し、常に持ち歩こう

伊藤絵美(洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長)

2020年02月20日 公開 2024年12月16日 更新

自信や安心感も生まれる!

「コーピング」という言葉を聞いたことはあるだろうか? 米国の心理学者であるリチャード・S・ラザルス博士が考案して、1980年代から世界中に広まり、効果が実証されてきたストレス対処法だ。誰でもできるその方法を、専門家の伊藤絵美氏に聞いた。

 

意図的・戦略的なストレス解消法

 コーピングとは、「ストレスに対する意図的な対処」を意味する心理学用語です。

 例えば、溜め息一つでも、無意識につくのは単なるストレス反応ですが、気分を変えるために意図してつくならコーピングになります。

 その行動自体の良し悪しや、本当に効果があるかどうかは関係なく、ストレスに対処するという意図で行なうことならば、すべてコーピングです。

 ストレスを感じたときの自分なりの解消法を持っている人は、すでにコーピングをある程度実践していることになりますが、ここでは、それを体系立てて、戦略的に行なう方法をご紹介しましょう。精度を高めたコーピングはストレス軽減に多大な効果を発揮することがわかっていて、米国の企業や学校ではストレスマネジメントのために広く実践されています。

 その方法とは、簡単に言えば、ストレスと対処法のマッチングです。

 自分なりの対処法を思いつく限り書き出し、そのメモを持ち歩いて、いざストレスを感じたら、メモの中の方法を一つ実践してみる。効かなければ別の方法を実践してみる。これを繰り返すのだけみの、いたってシンプルな方法です。

 

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ストレスの原因を全部書き出してみる

著者紹介

伊藤絵美(いとう・えみ)

洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長

精神科クリニックや民間企業でメンタルヘルスの仕事に就いたあと、2004年より現職。オフィスでのカウンセリングの他、企業研修やセミナー、ワークショップなども開催。慶應義塾大学大学院博士課程修了、博士(社会学)。臨床心理士。精神保健福祉士。公認心理師。著書に『ケアする人も楽になる 認知行動療法入門』『ケアする人も楽になる マインドフルネス&スキーマ療法』(ともに、医学書院)などがある。

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