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生き方

橋下徹「定年までつとめあげる時代は終わった」

橋下徹(元大阪府知事/弁護士)

2020年03月18日 公開 2024年12月16日 更新

「僕は、常にチャレンジすることで「限界を突破する生き方」を選んできました」と語る橋下徹氏。著書『異端のすすめ』では、決して後悔しない生き方をどう実現するかを、自身のこれまでを振り返りながら独自の「人生論」を示している。

ここでは同書より、年齢構成が逆ピラミッド化し厳しい状況が続く若い人に向けて、その逆境を跳ね返す考え方と行動力の大切さについて触れた一節をここで紹介する。

※本稿は橋下徹著『異端のすすめ 強みを武器にする生き方』(SB新書)より一部・抜粋編集したものです。

 

定年まで勤め上げる時代ではない

今、若い人たちの就労環境には厳しい面もあるといわざるをえません。

未来の日本の担い手である皆さんは、より多くのチャンスを手にしてしかるべきです。それには解雇規制を緩和し、雇用の流動化を促すとともに、高齢者には第一線を退いてもらう、といった施策も必要でしょう。

ところが、政府は「首切り政策!」と激しく批判されるこのような政策には及び腰で、結局は若い人のチャンスがなかなか広がらない。

こうした社会情勢の中で、組織の構成員としての生き方よりも、ますます個人としての生き方が問われるようになっています。

新卒から定年まで勤め上げるという働き方がすでに一般的ではなくなっており、キャリアアップのために転職する人も、組織に属さずフリーランスで仕事を受けている人もたくさんいます。

どのような働き方、生き方をするのが正しいということではありません。

他人に振り回されることなく、自分自身が「どうありたいか」「どうしたいか」という意志を持って、選択すること。

そして挑戦を続け、自分自身が燃焼し尽くした感を持てるような納得できる人生を作り上げることが重要だと僕は思います。

僕自身、これまでの人生を振り返って、強く印象に残っている瞬間というのはすべて、「最大限の熱量を持って、行動したとき」です。

いつか皆さんが死ぬとき、「自分の人生、本当によかった」と思えるか。これが人生のすべてだと僕は思います。「今、死んだとしても後悔はない」と言い切れるくらいに、熱を発しながら進んでいくこと。これに尽きます。

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自分の人生をすべて思い通りにコントロールできる人など、まずいない

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