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くらし

「マスク生活」の裏で密かに進む「口元の老化」とは?

生澤右子(Dental Defense代表取締役・歯科医師)

2021年03月22日 公開 2024年12月16日 更新

 

マスクが取れる日に備えて

試しにフロスや歯間ブラシを1日1回使ってみてください。1〜2週間もすると歯ぐきが引き締まってきて、歯の間のお手入れの成果を実感することができるはずです。これは、口臭予防にも効果的です。

これが自信につながり、笑顔が増えるようになります。若々しい口元と魅力的な笑顔で、相乗効果です。もう一つ重要なことは、歯科医院を「歯を守るパートナー」として活用することです。

先ほどのライオン2014の調査でも、オーラルケアをどこで習うかという問いに対して、日本人は「自己流」が最多だったのに対し、欧米では「半数以上が歯科医院で習った」と回答しています。歯科医院でフロスや歯間ブラシの使い方を習っているのです。

「自己流」は、効率的でないばかりか、歯ぐきを痛め、逆に歯ぐきが下がってしまう可能性もありますので、ぜひ専門家である歯科医院に気軽にご相談ください。

予防歯科先進国であるスイスのオーラルケア用品のメーカーは、「一人一人がそれぞれ違うように、歯もそれぞれ違い、歯の間もそれぞれ違う。だから、それぞれの形態や年齢、オーラルケアの能力によって一番適切なものを選ぶべき」と述べています。

リモートワークが増え、外出時にはマスクをつける習慣が浸透している今、ついついオーラルケアは忘れられがちです。しかし、それに甘えていると、マスクを外していい日が来た時、「あの人、しばらく見ないうちに一気に老けてしまったね」などと言われかねません。

ぜひ、この機会にご自身のオーラルケアの習慣を見直してみてください。今回のお話が、あなたがいつまでも若々しくいられる、一つのヒントになれば幸いです。

 

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