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どこで買う? 誰が建てる?…今さら聞けない「家を買う」ための超基本

日下部理絵(住宅ジャーナリスト)&梅田直希

2021年06月18日 公開 2024年12月16日 更新

住宅を購入するのは一生に一度という人が少なくない。多くの人が初心者の状態から始まるのに、一生に一度の大きな買い物に挑まなければいけない独特の緊張感が伴うのが「家を買う」という行為だろう。まず何を知っておかなければいけないのか?

本稿では、「家ってどうやって買う?」「分譲住宅って何?」という"超"基本的な疑問に住宅ジャーナリスト・日下部理絵氏が丁寧に答える書『すみません、2DKってなんですか?』より、家を買うときの流れについて編集者の梅田氏に解説した一節を、抜粋・一部編集してお届けする。 

※本稿は日下部理絵 ・ 小林義崇  著『すみません、2DKってなんですか?』(サンマーク出版刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

「家を買う」流れ、関わる人 

【日下部】家探しの不安をなくすためにも、ここで家を買うときに関わる人たちをざっくり概説しておきましょうか。梅田さんが家を買ううえで関わる人たちを知れば、住宅業界全体をざっくり概観できますよ。

【梅田】お願いします!

【日下部】まず、「住宅を貸す・売る」側と「借りる・買う」側、その中間にいるのが仲介業者である不動産屋さんです。そこに「宅地建物取引士」、略して「宅建士」という不動産取引のプロがいます。

【梅田】宅建士……それって、「宅建」と関係ありますか?

【日下部】はい。「宅建士になるための試験や資格」の略称が宅建です。宅建試験は、毎年20万人前後の受験者数を誇る国家資格で、合格率15~17%の試験に受かったあと、実務経験を2年積むか講習を受けて都道府県に登録申請し、「宅建士証」を得た人が宅建士です。

【梅田】その人たちは、どんな仕事をするんですか?

【日下部】オーソドックスなのは不動産屋さんでの業務です。不動産取引にまつわるトラブルを減らし、取引をスムーズに進めるのが宅建士の役割です。一般消費者に代わって、取引が公正かどうか判断したり、家の借り手・買い手に重要なことを説明したり、重要事項説明書や契約書を確認し記名・押印したりします。不動産業界では、1つの事務所で従業員の5人に1人以上の宅建士を置くことが義務づけられていて、「家を借りたい・買いたい人」と「貸したい・売りたい人」をトラブルなく結びつけるのが彼らの使命なんです。

 

「デベロッパー」ってなんですか?

【梅田】僕が初めて不動産屋さんに行ったのは、家を借りるときでした。家を買う場合も、不動産屋さんに行けばいいですか?

【日下部】一般的な、新築の戸建てやマンションを買う流れについてお話ししますね。まず、新築ではいわゆる街の不動産屋さんは登場しません。

【梅田】えっ、そうなんですか!?

【日下部】家を建てる源流、つまりおおもとには「デベロッパー」という、不動産を開発する専門業者がいます。

【梅田】デベロッパー?

【日下部】商業施設やリゾート開発、大規模な宅地造成、再開発事業、そしてマンション開発などを行う業者です。建物を建てるための場所を確保、つまり土地を購入し、開発の構想を作る会社、というイメージです。

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「ゼネコン」が工事する 

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