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100万円でオープン、2カ月で全額回収…小さなラーメン店だからできる「儲け方」

藏本猛Jr(ラーメンプロデューサー・一般社団法人国際ラーメン協会代表)

2021年06月18日 公開 2021年07月05日 更新

 

新聞折り込みチラシの集客力

どんなにおいしいラーメンを用意しても、そして素敵なラーメン店を作っても、そこにお店があることが誰にも知られていなければお客様は来てくれません。お店を新しくオープンさせるのであれば「おいしいラーメン店ができました!」という広告宣伝は必須です。

日本人はラーメンが大好きなので、近所に新しいラーメン店ができたとなれば、一度は食べに行ってみようと思うものです。そして、食べてみておいしかったら、また次も来ようと考えてくれます。

その中から、毎日のランチのローテーションの中に入れてくれる常連客をどれだけ作り出せるかが、ラーメン店の成否の分かれ目です。私はラーメンの味には自信がありますから、一度でも来店していただければ、リピーターになる方が一定の割合で出てくることには疑いを抱いていません。

しかし、一度も来ていただけていない方は、リピーターにしようがありません。そこで、最初は広告宣伝をしっかりと打って、お客様を獲得する必要があります。

そこで私がいつも行っているのが、新聞折り込みチラシによる「オープニングセール」の告知です。オープンから2日間をセール日として、たとえば通常780円のラーメンを、セール期間中は500円で提供します。

新しいお店で、食べたことのない味という期待感と、セールによるお得感がお客様を刺激して、通常、オープニングセールの2日間はずっと満席が続きます。

お客様がリピーターになってくれるかどうかは、このセール時にどれだけ満足できたかにかかっています。通常営業に移行しても、最初のスタートダッシュがあって、行列のできるラーメン店のイメージを近隣の人に刷り込んでいるので、業績は好調に推移します。

私の経験上、オープニングセールの新聞折り込みチラシは、ある程度大量に撒けば2%〜3%の集客につながります。たとえば1万枚を撒けば200~300人の来客を見込めます。

この集客率の話をすると、「じゃあ5万枚撒いて1000人集めよう」と言う方もいますが、自分のお店でさばききれる来店人数にしなければ、お客様に迷惑をかけてしまいます。何事もバランスが肝心です。

先ほどの事例では、300人を目標として、1万枚のチラシを撒きました。実際のオープン初日は200人以上の来客がありました。このお店はつけ麺専門店だったので、通常のラーメン店よりは集客を見込めないのですが、200人以上来ていただいたというのは上出来です。

 

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