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「夜活」しよう! ~自分が変わる「夜活」革命~

2011年02月08日 公開

《 『THE21』2011年2月号 より 》

ビジネスマンの朝時間の活用法はいままでさまざまな場面で語られており、「朝活」という言葉はすでに定着した感がある。しかし、なかには「自分はどうしても夜型で、早起きは難しい」という人もいるのではないか。残業が減っているという事実からも、夜の時間の有効活用は、ウィークデーを充実させるための重要なテーマといえそうだ。そこで今回、編集部では「夜活」を提案したい。(取材・構成/林 加愛)

「時間の有効活用」というと、いま話題の「朝活」を連想する人が多いだろう。しかし朝活ブームの陰で、つい見過ごされがちなのが「夜の時間」だ。調査によると、ビジネスマンの残業時間は年々減少しているという。月間の残業時間が「20時間未満」と答えた人の数は48.1%。2年前の同調査に比べ、6.1ポイント上昇している。
 月に20時間以下ということは、平均すると1日1時間以下の残業ですむ計算だ。じつに半数近くの人々が、定時から1時間以内には会社を出ていることになる。この背景には、景気の低迷により長時間残業を禁止する会社が増えていることが影響していることは否めない。しかし同時に「ワーク・ライフ・バランス」の考え方が浸透してきたことも大きな要因だ。仕事と私生活の両方を調和させ、公私ともに満足度の高い生活をめざすこの発想は、企業側の意識をも変えつつある。社員を長々と残業させないようにしよう、という企業側の取り組みも追い風となっている。
 つまりビジネスマンにとって、終業後の時間活用――「夜活」を始めるには最適な環境が整ってきた、といえるのだ。
 夜というと、これまでは飲み会や遊びの時間というイメージが強く、勉強などの自己投資という発想には結びつきにくい面があった。しかし夜を上手に活用すれば、朝活と同じ、もしくはそれ以上の成果を得ることができる。
 朝活の場合、とれる時間は1~2時間。朝4時ごろから起き出して時間をつくろうとする「朝活マニア」もいるが、やりすぎるとそのあとの仕事に支障が出そうだ。その点、夜活なら早ければ18~19時ごろから動けて、2時間以上活動ができる。身体にも無理なくできるので「朝が苦手」だからと朝活に手を出せなかった人々にとっても、うってつけの方法だ。

3つの効用に合わせて自己成長できる活動を

 夜活の効用は数多くあるが、大きく分けると次の3つを挙げることができる。
 まず、「終業直後のエンジンのかかった状態で取りかかれる」こと。オンタイムのほどよい緊張が続いた状態で、その集中力をそのまま自分のために使える、というわけだ。
 この特徴は、新たな自分を発見したいときに効力を発揮する。キャリアアップのための講習会で新たな知識を得たり、サークルや交流会で仲間をつくったりと、仕事だけでは得られない分野を開拓するのに役立つだろう。隠れていた自分の適性を見つけることもできそうだ。
 2つ目は「頭のなかを整理しやすい時間帯である」こと。その日の出来事を振り返ったり、思いついたアイデアを書き留めたりするには夜間の落ち着けるひとときが最適。この時間を利用して勉強したり、本を読んだりすることで教養やスキルを身につけるのもよい方法といえるだろう。
 3つ目は、「気分転換ができる」ということ。ランニングや散歩を夜に行なうと、昼間とは違う町の風景が味わえる。夜空に出た月や星、虫の声など、ふだんは見過ごしがちなものにも目が止まる。ドライブで夜景を楽しむのも、リフレッシュできていい。
 これらの効用と照らし合わせると、自分に向いた夜の過ごし方も、おのずとみえてくる。
 夜活の内容は、その人の目的によって違ってくる。
(1) 仕事以外の場で交流をもつ
(2) 勉強をして自己成長を図る
(3) 趣味を満喫する
この3つのうち、いま自分が必要としているものは何か――それに合わせて活動内容は自在に選べる。もちろん、週前半は交流、水曜は勉強、金曜は趣味、といろいろ楽しむのもお勧めだ。

交流、勉強、趣味 選択の幅は多種多様

 ここからは「夜活」向けのさまざまなサービスを紹介しよう。
 たとえば「交流型の夜活」をする場合。人脈づくりをめざすなら、異業種交流会に参加するのがベストといえる。
 月に6回の異業種交流会を主催している「AMBI」は各回の参加者を20~30人と、コミュニケーションを深めやすい人数に設定している。都内各地で開かれているので、職場から近い場所やビジネスチャンスを広げたい地域などを好きに選べるのもメリットだ。気の置けない仲間をつくりたいなら、同好の士との会合を。
 渋谷を拠点に、ユニークな学びを提案するNPO法人・シブヤ大学とニッカウヰスキーが共催で、11月~12月にかけて「シブヤ・バー読ナイト」を開催。バーでウイスキーを飲みつつ語らう大人の読書会だ。同NPOでは、このような「交流」と「勉強」を兼ねた講座を多数提供している。
「勉強」だけに絞るならば、これまた選択肢は多い。英会話などの習い事はもちろん、自分への投資として大いに有益だ。
 ビジネススキルを磨きたい人には社会人向けのセミナーがお勧め。「営業力アップ」から「速読術」まで、多種多様な講座が開かれている。セミナーのポータルサイトにアクセスすれば、興味のある講座が見つかること確実だ。
 教養を磨きたいなら、社会人向け講座を受講してみよう。近年、さまざまな大学が公開講座を開き、夜間に学べるシステムをつくっている。
 昇級試験や資格をめざす人には、自習室にこもって集中するという方法も。会員制自習室「メダリストクラブ」はパーティションつきの空間に疲れにくい机と椅子、目に優しい照明が設置されている。快適で静かな環境で、勉強にも身が入りそうだ。  対して、「趣味の夜活」はとにかく楽しむことが目的だ。
 野球やサッカーのナイター観戦、ランニングなどはストレス発散に最適。スポーツクラブで身体を動かせば健康増進にも役立つ。
 芸術観賞を通して感性を磨くのもいい。ここ数年、遅くまで開いている美術館が増えているので大いに利用したい。東京の「大丸ミュージアム」は20時まで、六本木の「森美術館」は22時まで開館。仕事帰りにアートに触れられるのは嬉しいかぎりだ。
 映画館も、趣味の夜活の強い味方。新宿のシネコン「新宿ピカデリー」は、夜になると仕事帰りの一人客が多く訪れる。21~22時台に始まる回もあるので、ふと思い立ったときに立ち寄れる。
 新たな趣味を開拓するなら、料理教室に通ってみるという手も。「ABCクッキングスタジオ」では、2007年より開講した男性向け教室「ABCクッキングスタジオ+m」が人気を呼んでいる。モニターで手順を確認しながら進む授業は、本格的に学びたい男性にぴったり。一人はもちろん、カップルでもグループでも参加できる。
 このように、さまざまな楽しみ方ができる夜活だが、長続きさせるにはコツがある。
 それはスケジュールの立て方だ。毎週末、手帳に「来週の夜活予定」を書き込む習慣を持とう。そこに記入された予定は、いわば「自分との約束」。当日、面倒になって取りやめる、といったことも防げる。
 とはいえ、ビッシリと予定を入れ過ぎないように注意。無理をすると、一度予定が狂っただけで挫折感に陥り、投げ出してしまうことになりかねない。可能な範囲で行うことが肝要だ。「引きどき」を決めておくことも大切。深夜まで心身をフル稼働させてしまうと、睡眠時間が削られ、翌日の仕事に響く。「22時まで」などと終わり時間を決めておくのを忘れずに。
 無理なく、楽しく続けることが、経験や知識の蓄積につながる。充実した夜時間の習慣が根づくころ、これまでとは違う新しい自分が発見できることだろう。

THE21 2011年3月号紹介

THE21 2011年3月号

『3月号の読みどころ』

ビジネスマンにとって会社の数字を読む能力は必須スキルといえますが、「私は学生時代から数字は苦手で......」という人も意外に多いようです。そこで今月号では、経営者や数字のプロ、現場で活躍するビジネスパーソンたちに、数字の見方や読み方、実践の仕事に役立つ「数字感覚」を養う、独自の数字勉強法を教えていただきました。すでに会計の専門知識がある人も、いままで数字を避けてきた人にも参考になるヒントが満載です。本特集を読んで、あなたの「数字アレルギー」を解消してください。



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