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生き方

自己中心的でめんどくさい人の取り扱い方法、教えます

渋谷昌三(目白大学名誉教授)

2017年04月30日 公開 2023年01月11日 更新

なんでもすぐ仕切りたがる、自称「リーダー」な人

やたらと指図しますけど、何様のつもり?

E子さんは、なにかと仕切りたがる「自称」リーダー。

「来月どこか行きたいね」

などと話していると、すぐに話に入ってきては、

「今度の幹事は、○○さんね」
「じゃあ、△△さん、パンフレット集めてきてよ」

などなど、仕切り始めます。

仲間内では「あの人といると疲れる」「すぐに命令してさ、何様のつもり?」

と、うっとうしがられ始めています。

E子さんのようなタイプの人は、「私がやらなくちゃ、話がまとまらない」という正義感と責任感から仕切っていることが多く、もちろん、悪気などはありません。

そして、実際に旅行が実現すると、「やっぱり私がまとめたのがよかったのよ」と、その「仕事ぶり」に満足していたりします。

こういうタイプの人は、「リーダーぶって、偉そうにしないでよ」などと言われると、拗ねて、その後、手のひらを返したように非協力的になったり、攻撃的になったりします。

それよりも、

「さすがね。やっぱりあなたがいてくれると助かるわ。じゃあ、集金のまとめ役をお願いできると、助かるんだけど」

と、活躍できる舞台を限定して提供し、せっせと働いてもらうとうまくおさまるでしょう。

「あなたにお願いしたいことがあるんだけど」と下手に出て持ち上げるのが、この手の人をうまく動かすコツです。

うまくおだてて、限られた役割でせっせと働いてもらいましょう。

 

「でも」「だけど」と、必ず横やりを入れる人

反対するんだったら、別のアイデア出してくれよ

グループで話し合っているときに、なにかというと反対したがる人がいます。

たとえば、職場で飲み会の計画が決まりかけたとき、

「でも、その店あんまりおいしくなさそうだし……」
「ちょっと高いんじゃないの?」

などと、横やりを入れてきます。タチが悪いのは、仕事上の会話でこれをやる人です。部下や後輩のアイデアを、必ず一度は否定する上司、新しいやり方や提案は、ことごとく反対するリーダーなどがいますが、こういう人は職場に実害をもたらしかねません。

だからといって、自分にもっといいアイデアがある、というわけでもありません。

「どこが悪いのか、教えてください」と尋ねても、重箱の隅をつつくような難癖をつけるばかりで、建設的な意見が聞けることは、あまりありません。

こうした人は、リーダーやまとめ役になる人が、気に入らなくて仕方ありません。なぜなら、本当は自分が一番目立ちたい、周りに認められたいと思っているからです。

けれど、それにふさわしい能力や経験、アイデアが自分にはないこともわかっています。そこで、「だけど」「でも」と、口をはさんで、自分に注目を集めようとするのです。

こういう人の反論は、ちゃんとした理屈になっていないことが多いので、「また反対かよ!」とカッカするよりも、冷静に理詰めで反論し返すと、しぶしぶ黙ります。

また、理由のない反対には、「じゃあ、私には難しいから、あなたがまとめ役になって」と、いっそのこと預けてしまうのも手。

まとめ切れずに投げ出した頃を見計らって、再度話を進めれば、今度は「でも」とは切り出さないでしょう。

理詰めで反論するか、「じゃあ、やって」と、任せてしまいましょう。

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