【中間子】たとえるなら、「AB型のカメレオン」
中間子の基本的性格
末子という立場を奪われ自分のキャラクターを模索してきた「永遠の思春期」。まるで十代の中高生のように他人が自分をどう思っているかを気にし、周囲の人間関係も気にする。親の「愛情のエアポケット」に陥りがちだった反動で、目立ちたがり屋の側面も持つ。反面、パワーバランスや相手の気持ちまで配慮できる優れたバランス感覚の持ち主で「人づき合いのエキスパート」。交渉上手なため、中間管理職などの調整役としても高い手腕を発揮。
中間子が抱えやすい悩み
・人の顔色を伺うため、ストレスを溜めやすい
・歩調を合わせたいので、和を乱す人に対しては不満を持つ
・いつも自分だけ損をしている、という被害者意識が募りやすい
中間子にはこう接する
空気を読むのが得意な気配りの人であると同時に、人間関係を大切にする人情家でもあるため、義理人情に重きを置いた言葉がけを意識すると良い。事実ベースを突きつけるのではなく、エモーショナルに伝えること。承認欲求が強く自分への注目を求める傾向を把握し、持ち上げておだてて褒めそやし、オンリーワンの存在だとアピールすることが鉄則だ。尊重されたらされた分だけ相手を大事にする義理堅い一面を発揮し、交渉の達人として強力な味方になるだろう。
中間子にはこのひと言が効く!
褒めるとき……「うらやましい」
叱るとき……「もっとできるはず」
謝るとき……「嫌な思いをさせてごめん」
頼むとき……「あなたしかいない」
【一人っ子】たとえるなら、「B型の猫」
一人っ子の基本的性格
世間の常識にとらわれず独自のルールで行動する「帰国子女」。揺るぎない親の愛情を受けているので自己肯定感の強さは最強で、とてつもない素直さとマイペースぶりはワンアンドオンリーの存在だからこそ培われたと言える。親の理解も財布も独り占めして育ったため、自分の興味関心には忠実に没頭。きょうだいゲンカを経験しないまま大人になったため人との距離の取り方が独特で、人間関係オンチでもある。特に同年代との人間関係構築を不得手とする。
一人っ子が抱えやすい悩み
・一人でコツコツと仕事を進めたいため組織に絡め取られたくない
・人づき合いが苦手で人間関係の空気の読み方に興味を持てない
・相手の細かな感情やニュアンスをつかめずトラブルを招きがち
一人っ子にはこう接する
親という大人とじっくり関係を育んできた一人っ子は、マンツーマンの関係にめっぽう強く、信頼した相手とは親密なコミュニケーションを図る。対して、それ以外の他人に対しては極めてドライ。物事を深読みせずストレートに受け取り、持って回った言い方を嫌うため、感情を込めずビジネスライクに伝えるのが一番良い。素直でまっすぐな性格で「言わないとわからないけれど、言えばわかってくれる」が基本。察してもらおうとせず説明を。
一人っ子にはこのひと言が効く
褒めるとき……「さすが!」
叱るとき……「何がダメだったと思う?」
謝るとき……「本当にごめん」
頼むとき……「やり方は任せるよ」
《『THE21』2018年4月号より》