1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. 「みんなで筋肉体操」直伝!年齢が隠せない部位の“鍛え方”

くらし

「みんなで筋肉体操」直伝!年齢が隠せない部位の“鍛え方”

谷本道哉(近畿大学生物理工学部准教授)

2019年10月01日 公開 2022年09月07日 更新

 

筋トレの時間は夕方~夜が筋力的に理想だが、できるとき、やりたいときでOK

よく「筋肉体操(筋トレ)はいつやればよいですか?」と聞かれますが、人間の体内時計のリズムとして、出せる筋力は午前中よりも夕方から夜にかけてのほうが強い傾向があります。その差はおおむね5-15%ほどとされます。

ただし、夜遅くの筋トレは睡眠によくありません。良質の睡眠には、寝る3時間前くらいまでの運動が良いという報告があります。

5-15%の筋力低下はそれなりの違いです。午前中の筋トレではあまり力が出なかったという経験はないでしょうか。そう考えると、「筋肉体操(筋トレ)は夕方から夜に行う」が1つの目安になります。

とはいえ、人によってはライフスタイルの中で実施しやすい時間が朝や昼の場合もあります。その場合は、筋トレする時間を実施しやすい朝や昼の時間に固定してしまえば体は対応できるようです。朝7時の筋トレを6週間実行したところ、朝と夕方で発揮できる筋力の差がなくなったという研究があります。

また、日内リズムと筋力の関係には個人差があります。朝に力がみなぎる人もいれば、昼が絶好調だという人もいます。自分が一番頑張れると感じる時間に行うのも良いでしょう。

いろいろと話をしましたが、何よりも確実に実行できること、無理なく続くことがまず大事です。コンディションの多少の違いよりも、実行できることを優先してください。

生活のリズムがバラバラなら、できる時にやっていただければ結構です。やろうと思い立ったら1秒後にでも始められるのが筋肉体操。「思い立ったその時にすぐやる」でいいのです。

関連記事

×