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世界の投資家が注目? シリコンバレーの新産業「クリーンミート」とは

2021年10月08日 公開

ケヴィン・ケリー(元『WIRED』創刊編集長)

 

われわれは「新生物学的な時代」を生きることになる

先ほどお話ししたように、すでに食べ物について、畜産分野では変化が起こりつつあります。バイオテクノロジーは今後もっと流行し、きっと現在コンピューターで誰でもプログラミングができる程度に、ユーチューブでやり方を学んだり、誰でもバイオを手がけたりするツールができるようになると思います。

そういう時代になれば、われわれが生物学的に自分自身を変えられるようになるでしょう。人間自体を変えて子孫の世代をも変えるんです。例えば、病気をなくすために遺伝子治療をするような話です。

遺伝子編集技術であるクリスパー・キャスナイン(CRISPR-Cas9)は2012年にできたばかりですが、今後100年の間にはもっといろいろなものが出てきますよ。

ただ、その時代には自分のなりたいものになれるかというと、私は懐疑的です。バイオがすべてこなせるわけではなく、他のテクノロジーも必要です。それにまず何になりたいか、ということが問題になりますね。それを社会が認めたとしても、受け入れたくない、というような話もあるでしょう。

良かれと思っても子どもに手を加えるのはどうか、という論議も出てくるでしょう。いずれ、現在の妊娠中絶問題などよりも難しい問題がいろいろ出てきてもめることになると思います。デザイナーベビーもそうですし、それだけの話でとどまらず、すべての他の問題がのしかかってきます。

先ほど人工肉の話をしましたが、それも同じことです。例えば、動物を勝手に変異させてもいいのか、豚と牛をかけあわせた肉を作るべきか、その中間的なものを作ってもいいのか……という問題が出てきます。仮に足のない鶏を作って、ずっと座らせておくとどうなるか。つまり、これから対処すべき方法がわからない問題が今後100年間に増えていくでしょう。

 

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