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あなたが好きな日本史上の人物の「名言」ランキング

『歴史街道』編集部

 今月のお題は「名言」。編集部女子が好きな言葉は、室町時代の歌謡集『閑吟抄(かんぎんしょう】』に収められた一節「何しょうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」。どうせ一生は夢のようなものなのだから、まじめくさっていないで、周りに狂ったと思われようとも自分の好きなこと、信じることをしていれば良い――突き放したような表現の陰にあるメッセージに、励まされます。

 初めて知る言葉、耳馴染みはあれど改めてその深意を噛みしめさせられる言葉…数々のご投稿をいただきました。できるだけいろいろな言葉を紹介したいとの思いから、今回は順位付けをせず、アラカルト式に(?)発表させていただきます。まずは、比較的票が集まったものから。

 

票を集めた偉人たちの名言

「為せば成る、為さねば成らぬ。何事も成らぬは人の為さぬなり」(上杉鷹山)

最多支持を得たのが、稀代の名君の誉れ高い米沢藩主の人生訓。

  • 「新しいことを頑張ってみる勇気をこの言葉からもらいました」(30代、女性)
  • 「自分に喝を入れてくれているみたい」(50代、女性)
  • 「鷹山はこれを言うだけでなく、その通り実行している」(50代、男性)

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」(山本五十六)

昭和の海軍大将が説く「人の育て方」に首肯する人多数。

  • 「部下を持ったとき、子どもを育てるとき、この名言が一番心に響き、役に立った」(50代、女性)
  • 「命令する『上に立つ者』ではなく、率先して指導する『前に立つ者』のあり方」(10代、男性)

「是非に及ばず」(織田信長)

本能寺で明智光秀の謀叛を知った信長が放った言葉です。

  • 「怒りも後悔も悲しみも通り越した信長の人としての哲学、諦念が凝縮されているような気がする」
  • 「潔さと鋭さが出た格好良い言葉」(40代、男性)

「面白きこともなき世を面白く住みなすものは心なりけり」(高杉晋作)

  • 「どんな時代にあっても諦めず自分で時代を変えていくという気概が感じられる」(20代、女性)

幕末の風雲児は、住み「なす」どころか、世を住み「変える」うねりを生みました。

「夢なき者に成功なし」(吉田松陰)

その晋作の師、松陰も数々の名言を遺しています。この言葉はその内の一つですが、実は前置きがあり、「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」。

  • 「夢が実現しなくとも努力したことは無駄にはならない」(60代、男性)

「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」(夏目漱石)

松陰らが拓いた明治期を生きた文豪は、新時代の自我のあり方を暗中模索しました。

  • 「高校の授業で読み、痛烈な言い回しが印象に残っている。怠けそうなときに自分自身を奮い立たすために呟いたりする」(20代、女性)

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