松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2019年01月30日 公開
待乳山聖天
池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』で多く舞台となっているのが、池波の出生地である東京都墨田区。
小説のシーンに登場する箇所には立て札があり、「あの場面はここでのことか」と、想像を膨らませながら街歩きができる。
CS放送のホームドラマチャンネルでは、『鬼平犯科帳』がレギュラー放送中。12月頭に視聴者や鬼平ファンを招待し、浅草・向島界隈の、作品ゆかりの地を巡るツアーが行なわれた。
「鬼平」ゆかりの地にはどんなところがあるのか、早速紹介していこう。
池波正太郎関連の資料を展示している「池波正太郎記念文庫」がある、台東区立中央図書館がツアーのスタート地点。
バスはまず、池波正太郎の生誕地へと向かった。
浅草の東、待乳山聖天(まつちやましょうでん)の南側の山裾が生誕地。
「本龍院」という寺院である待乳山聖天は、山谷堀が隅田川に合流するあたりにある小高い丘陵の上に位置している。
浅草寺一山の一つで、本尊は大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)。
寺のあちらこちらには、巾着と2本の大根が印されている。
財宝を表わす巾着は商売繁盛、大根は健康、そして夫婦和合の意味があるとのこと。
境内から隅田川を一望できるこの地は、『鬼平犯科帳』第2巻の「妖盗葵小僧」や、第4巻「五年目の客」など、多くの作品に登場する。
大正12年(1923)1月25日、に生まれた池波正太郎は、その年の9月に関東大震災が起こったことから、両親とともにこの地から埼玉県の浦和に移住した。
東京に戻ってきたのは、6歳の時である。
戻ってきてすぐに両親が離婚したため、同じ浅草の永住町にある母親の実家に住むことになった。
この時期、大正から昭和初期の浅草界隈には多くの職人や商人がいた。下駄売りやしじみ売りなどが行き交い、それらを見ながら池波は育っていった。
「ここで過ごした生活が、やがて自分が時代小説を書いていくうちに本当に身になった」と、のちに語っているように、『鬼平犯科帳』の原風景がこの地には広がっていたのだ。
次にバスが向かったのは、枕橋。
北十間川が隅田川に合流する、少し手前の風情のある橋だ。
橋の上から上流(東側)を眺めると、スカイツリーを見ることができる。
江戸時代の枕橋は現在、「源森橋」といわれており、その下流に架かる橋が現在、「枕橋」となっている。
2つの枕が並んでいるように架けられていることから、「枕橋」と呼ばれるようになったとも。
江戸時代、源兵衛橋と呼ばれていたこの橋は、橋の北詰にある「さなだや」という蕎麦屋とともに、『鬼平犯科帳』第2巻の「蛇の目」などに登場する。
「さなだや」は現在、店舗自体はなくなっているが、復元した建物が存在している。
ドラマの鬼平の一話となっている「正月四日の客」(『にっぽん怪盗伝』収録)も、この「さなだや」が舞台。
――両親の命日である1月4日だけに店で出す、ねずみ大根の辛みそばを目当てにやってくる客と、店主は心を通わすようになる。
が、その客が盗賊であることがわかってしまい、このお店に通う長谷川平蔵に告げるかどうか、悩んだ末に……。
切なさが溢れる話なのだが、そんな物語に想いを馳せながら、橋を渡った。
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