ホーム » THE21 » スキルアップ » 悩まず慌てず業務をこなす4つの技術とは

悩まず慌てず業務をこなす4つの技術とは

2015年08月19日 公開

三谷宏治(K.I.T.〔金沢工業大学〕虎ノ門大学院教授)

渋滞のしくみ シゴトを渋滞させない

 イメージしてみてください。

 仕事私事も含めてシゴトと呼びます)が、「車」となって高速道路を流れていく姿を。

 道路は何車線かあり、あなたは道路管理者です。車(シゴト)をスムーズに流すべく頑張っています。

 各々のシゴトには〆切(目的地)がありますが、万一完了しなければ、リスケ(ジュール)となり、車の目的地は何十キロか先になってしまいます。

 後方が過去で前方が未来です。

 先に目をやると、なにやら渋滞が発生中。たぶんあそこは、来月末付近です。期末でもあるのでシゴトの〆切が集中して、いつもああなっています。

 渋滞になると、流れは滞って道路は本来の能力を発揮できなくなります

 車がぎっしり詰まっているから、それなりに流量はあると感じるかもしれませんが、大間違い。速度が10分の1になっても車間隔まで10分の1にはならないので、流れる量は半分ほどになってしまいます。

 シゴトも、同じ。
 渋滞したらいきなり失速・墜落します。

 だから、そもそも渋滞を起こさないようにすること。そのための方策(整流術)が必要です。

 そんな、シゴトを渋滞させないための方策を、ステップとしてみれば次の4つになります。

(1)分ける――――高速道路に乗せるべき車と、そうでない車を分ける。こだわるものと、こだわらないものを分ける。

(2)減らす――――そもそも車(シゴト)自体を減らす。

(3)早めにやる――渋滞に巻き込まれないように、早めにスタートする。

(4)習慣にする――これらを習慣化して自動的に行う。
  

 この4つで、シゴト(仕事や私事)の流れを整えて、人生の渋滞から抜け出しましょう。焦るばかりで前に進まない状態から逃れましょう。

 このWEB記事では4ステップの概要を紹介します。

 まずはそれらを一読して、興味が湧いたステップがあれば、そこからひとつひとつ、実践・訓練へ!

 

「分ける」「減らす」「早めにやる」「習慣にする」 4 ステップについて考えよう

 4ステップの中で、どれがやりやすくてどれが大変でしょうか。

 一番面白いのは(1)「分ける」ことです。
 これは割り切ること、でもあります。例えば、ヒトは多くの時間を「悩む」ことで過ごしています。これを「価値を生む悩み」と「生まない悩み」に分けること。そういう客観的割り切りが大きな整理につながるのです。

 おそらく一番大変なのは(2)「減らす」ことです。
 対処すべきシゴトそのものを、減らせるならばそれが一番。まさに整理術の王道です。ゆえに近道はないのですが、なんとかできれば効果は抜群でしょう。

 実際に、一番効果があるのは(3)「早めにやる」ことです。
 早めに手をつけることで、仕事は驚くほど楽になります。なぜなら、その仕事をやる気になったときだけ取り組めばよくなるから。これほど生産性の高い状態はないでしょう。効果抜群です。

 (4)「習慣にする」は、その名の通り一番地道。
 目的意識とやる気を保ったまま、続けられるかが勝負ですが、問題はあなた自身の「勉強好き」でいろいろ手を出す体質かもしれません。割り切って、ひとつのことを続ける決意と行動力を持ちましょう。

 さてここからが各ステップの概要です。

次のページ
「分ける」とは?  スタンスを決めて、ムダに悩まない・行動しない >



著者紹介

三谷宏治(みたに・こうじ)

K.I.T.〔金沢工業大学〕虎ノ門大学院教授

1964年大阪生まれ、福井育ち。東京大学理学部物理学科卒業後、外資系コンサルティング会社に就職。以来19年半、ボストンコンサルティング グループ、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEAD(仏フォンテーヌブロー校)で経営学修士(MBA)修了。
仕事と並行して28歳頃から社会人教育に携わり始め、32歳からグロービスで「経営戦略」などの講師を務める。06年から教育の世界に転じ、地元小学校でのPTA会長などを経て、07年からK.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院教授を務める。同時に、「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマにした授業や講演で全国を飛び回る。年間7,000人以上の社会人・子ども・保護者・教員に接している。現在K.I.T. 虎ノ門大学院教授の他に、早稲田大学ビジネススクール客員教授、グロービス経営大学院 客員教授、放課後NPOアフタースクール 理事、NPO法人3keys理事、永平寺ふるさと大使を務める。

関連記事

編集部のおすすめ

「孫子の言葉」が経営者に求められ続ける理由とは?

守屋 淳(中国古典研究家)

できる人が「方眼ノート」を使う理由

高橋政史(クリエイティブマネジメント代表取締役)

カリスマ経営者がやっている「全体思考法」とは

山本真司(コンサルタント)

日本最大級の癒しイベント出展社募集中

アクセスランキング

  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする
日本最大級の癒しイベント出展社募集中

話題のビジネス・スキルをやさしく解説するとともに、第一線で活躍しているビジネスパーソンの
プロのノウハウを紹介するなど、「いますぐ使える仕事術」が満載されています。