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英語習得の近道は「脳に英語を流し続ける」こと

2016年02月15日 公開

加藤俊徳(医学博士/「脳の学校」代表)

脳科学的にも「楽しくなければ身につかない!」

 脳の研究者としての知見をもとに、英語が効率的に習得できる勉強法を提唱している加藤俊徳氏。加藤氏自身、もとは英語が苦手だったが、今ではネイティブとのコミュニケーションに不自由しないレベルにまで上達している。どうすれば「英語脳」が作れるのか? その勉強法の要諦をうかがった。

 

脳の中を英語が流れる「頻度」を上げる

 まず、英語が使える脳とはどういうものなのか、「脳番地」の考え方を使って説明しましょう。

 脳には1,000億個を超える数の神経細胞があり、似た働きをする細胞が集団になっています。私は、脳全体を地図に見立てて、それぞれの集団に番地を割り振るイメージで、「脳番地」という言葉を使っています。

 脳番地は120あるのですが、大きく分けると、「思考系」「感情系」「伝達系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「視覚系」「記憶系」の8つの系統があります。

 たとえば会話をするときは、聴覚系脳番地を使って相手の話を聞き、理解系脳番地でその内容について理解を深め、その情報が伝達系脳番地に送られます。それから、伝達系脳番地が相手に伝えたいことを集めて準備し、運動系脳番地が口を動かして言葉を発するという流れで脳が働いています。
 英語が使える脳というのは、この流れを英語で回せる脳のことです。

 脳の神経細胞は成長とともに減っていきますし、細胞自体も老化します。しかし、複数の脳番地をつなぐネットワークは、学習によって強化できることがわかっています。ですから、英語が使える脳を作るためには、脳番地をつなぐネットワークに可能な限り高い頻度で英語を流して、強化することがカギとなります。

 多くの方は、英会話のレッスンを受けたり、英語のテキストを開いて勉強したりしているときに、英語力が上がっていると思っているのではないでしょうか。しかし、それだけでは十分な頻度とは言えません。英語を勉強しているとき以外の時間も、いかに脳の中に英語を流し続けるか。それが、英語力向上の最重要ポイントなのです。

 

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楽しめばこそ自然と頭に英語が浮かぶ >



著者紹介

加藤俊徳(かとう・としのり)

医師・医学博士、加藤プラチナクリニック院長

MRI 脳画像診断、発達脳科学の専門家。
新潟県立長岡高校、昭和大学医学部、同大大学院を卒業後、1991年脳活動の計測原理fNIRSを発見。1995 年より、米国ミネソタ大学放射線科MR 研究センターに研究員として6 年間在籍。帰国後は慶応大学、東京大学などで脳の研究。2006 年、株式会社「脳の学校」設立。現在もMRIを使って幅広い年齢層の脳の個性を診断し脳番地トレーニングを実施している。
著書は『脳の強化書』(あさ出版)、『脳の学校ワークブック』(ポプラ社)など多数。

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