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棚橋弘至の「全力」お悩み道場8(最終回)~風向きが変わるのを待て!

2016年12月08日 公開
2023年05月16日 更新

棚橋弘至(プロレスラー)

無駄遣いをやめる方法

Q2 ここ半年くらい、ソーシャルゲームに課金しています。自分で後悔しないと思う額を越えてしまっているので、やめたいのですが、「少しくらいなら」と気づけばまた数万円……。どうしたらやめられると思われますか。

 

本題に入る前に言っておきたいのは、ソーシャルゲームをやめる必要はまったくないということ。僕はゲームが大好きで、暇さえあれば3DSでモンハン(モンスターハンター)をやってます。行き詰まったときの気分転換に、ゲームはちょうどいい。ソーシャルゲームも、うまくつきあえば毎日が楽しくなるはずです。

問題は、ソーシャルゲームであれ何であれ、特定の趣味にのめり込みすぎてお金や時間を過剰に注ぎ込んでしまうこと。要は、バランスの問題です。

ただ、無理に我慢するのも得策ではありません。我慢すればお金や時間に余裕ができるかもしれませんが、ストレスが溜まってメンタルがやられたら元も子もない。基本的には、やりたいだけやればいいと思います。

じゃあ、ゲームをやりたいだけやって、同時にお金や時間を抑えるなんて、そんな都合のいい方法があるのか。

おすすめは、他にも熱中できる趣味を作ることです。たとえば僕は、靴を集めるのが好きです。妻に叱られるので自宅には10足しか置いていませんが、道場にはこっそり20足置いてある。1日1足履いても、1カ月毎日違う靴を履ける計算です。

それだけの数の靴を買うには、どうしてもお金がかかります。だから自然に他の趣味にかける金額が抑えられます。僕もソーシャルゲームを全力で楽しんでいますが、ほとんど無課金で済んでいるのは、他にもお金がかかる趣味があるからなのです。

えっ、ゲーム以外に熱中できる趣味がない?

そういう人にお勧めなのは、彼女を作ること。ゲームばかりしていると「どこか連れていけ」と叱ってくれますし(笑)、遊びに行けばお金もかかります。

 

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著者紹介

棚橋弘至(たなはし・ひろし)

プロレスラー/新日本プロレス所属

1976年、岐阜県生まれ。98年、入門テストに合格。99年、立命館大学法学部を卒業後、新日本プロレスに入門。同年デビュー。2003年、初代U-30王者。06年、IWGPヘビー級王座を初戴冠。09年、11年プロレス大賞MVP。14年、第7代IWGPインターコンチネンタル王者に。第45代、47代、50代、52代、56代、58代、61代IWGPヘビー級王者。著書に、『全力で生きる技術』(飛鳥新社)など。

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