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ごくフツーの営業マンが何でも売れる営業マンに変わるすごい売り方

2017年06月16日 公開
2023年04月06日 更新

高橋英樹㈱ブリッジ代表

間違っているのは「売り方」だった!

私は何も特別なことをしたわけではありません。営業という仕事に対する気持ちの向け方を少し楽しくなるようにしただけです。

 楽しくなると、余裕が生まれます。余裕はモチベーションアップやいいアイデアにつながります。

 私の会社は、今ではめずらしくない「営業代行」を最初に宣言した会社でした。

「営業代行」とは、お客様から依頼された商品について、営業のお手伝いをする仕事で、そのための人(マンパワー)を提供することを主な仕事にしています。

 でも、私の会社が行っていた「営業代行」は、ちょっと違いました。人はもちろん、知恵もお金も提供して、その商品を「売れる商品」へと一から育て上げることを目的としていました。

 1万社以上の企業の相談に乗り、多いときは1日で400件以上の相談依頼をいただいたこともあります。車、保険、不動産、求人広告……と、扱ってきた商品はざっと数えても300を超えます。

「商品はいいんですが、売れないんです。なんとか、ならないでしょうか?」

 相談では、そんなふうにおっしゃるお客様がほとんどでした。私が考える営業代行の醍醐味は「今まで売れなかった商品を売れるようにする」こと。私はお客様のその言葉を聞くたび、「待ってました!」と、うれしくなりました。

 たしかに、お客様が紹介される商品のほとんどはいいものでした。

 では、なぜ売れないのか?

 それは「売り方」を間違えているからだ、ということに私は気づきました。その証拠に、売り方を変えただけで、商品はおもしろいほどに売れていきました。

 そうです。私たちは「どうすれば、この商品が売れるか?」を考え抜き、あらゆる商品を「売れる商品」に育て上げ、年商90億円にたどり着いたのです。

著者紹介

高橋英樹(たかはし・ひでき)

㈱ブリッジ代表取締役社長CEO/(一社) 国際営業代行協会PDAA 理事長

1979年6月生まれ。25歳で営業代行会社を設立。業種ごとに複数社の営業代行会社の代表取締役を歴任。徹底的に「売り方」にこだわる営業スタイルで、多いときには日に400件、累計1万社以上の企業の営業相談に乗り、車、保険、不動産、求人広告など、300を超える商品を「売れる商品」に変え、創業から5年で社員400名、年商90億円を超える営業代行会社に育てた営業代行のパイオニア。現在も営業の価値を高めるべく複数社の営業代行会社のファウンダーとして活躍し、自らも株式会社ブリッジ代表取締役社長に就任。ただ商品を販売するだけでなく企画開発、営業戦略を担うことで社会システムの変革を可能にする商品提供をサポートする。現在、生涯教育にも力を入れ保育園から福祉施設までの設立、開設、運営にも取り組んでいる。

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