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「なんとなくだるい」を改善する!

2017年09月24日 公開

西脇俊二(精神科医)

意外と知らない「疲労のメカニズム」とは?

加齢とともに起こる身体の不調を「仕方ない」と諦めていませんか。身体の仕組みを知って、適切な生活習慣を心がければ、その不調は改善されるはず。そこで、日々の生活のうえで改善するべきポイントを、医師の西脇俊二氏にうかがった。

 

「なんとなくだるい」はなぜ起こる?

 とくに思い当たる理由がないのに、「なんとなくだるい」と感じることが増えた……。年齢を重ねると、そんな身体の不調に悩まされる人が多くなります。

 40代頃から不調が増える原因の一つは、加齢により基礎代謝が落ちることです。基礎代謝とは、何もせずじっとしていても消費される、生命維持の活動のために使われるエネルギーのことで、この基礎代謝の量は筋肉の量で決まります。

 筋肉は、心臓をはじめとする、生きるうえで必要な活動を支える組織であり、体内で最も多くの熱を生み出している“熱発生装置”でもあります。

 ところが、加齢により筋肉の量が減ると、体内で熱が生産されにくくなります。すると、身体が冷えやすくなって、基礎代謝が落ちていきます。

 基礎代謝が落ちると、消化力も低下します。「消化力」というと、胃腸の働きに関することだけを思い浮かべるかもしれませんが、私のクリニックでは「消化=消化・吸収・代謝」という一連の流れで捉えています。

 ですから、基礎代謝が落ちれば消化・吸収する力も弱まり、身体に必要なホルモンがうまく生成されなくなります。その結果、自律神経のバランスが崩れ、身体のあちこちに不調が表われるのです。

 また、免疫力の低下も、不調との大きな関係があります。

 免疫力が上がるのは、副交感神経が優位になり、リラックスした状態のときです。反対に、交感神経が優位になり、緊張やストレスを感じている状態のときは、免疫力が下がります。 

 ですから、仕事が忙しく、ストレスの多い立場にいる管理職世代は、免疫力が下がりがち。それが「なんとなくだるい」につながっているのです。

 なお、ストレスを感じやすい人は、「情報の消化力」も低下しています。これは私が作った言葉ですが、要するに「外から入ってくる情報を処理して、精神面に影響しないようにする力」だと思ってください。

 身体の消化力と情報の消化力は、密接につながっています。

 嫌みや叱責、批判といった、ネガティブで不適切な情報を浴び続けると、胃が痛くなって食欲が落ちる。そんな経験をしたことがある人も多いでしょう。良くない情報を取り込みすぎると、情報の消化力が低下し、それとリンクして身体の消化力も低下するという悪循環に陥ります。職場や家庭でこの手の不適切な情報にさらされている人は、ストレス耐性が下がって、免疫力も低下しやすいので要注意です。

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著者紹介

西脇俊二(にしわき・しゅんじ)

精神科医/ハタイクリニック院長

弘前大学医学部卒業。1991年、国立国際医療センター勤務、国立秩父学園医務課医長などを経て、2009年にハタイクリニックを開業。専門は、がん、代替医療、精神療法。テレビドラマ医事監修として、『相棒』『ATARU 』などを担当。メディア出演や雑誌への寄稿も多数。著書に、『免疫力UP 自律神経を整える 基礎代謝が高まる! 消化力』(ワニブックス)など。

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