松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2018年01月09日 公開
ビジネスマンにとって疲れと言えば、肉体的な疲労だけではない。人間関係のストレスも、大きな疲れの理由となる。「人間関係で悩みを抱えるビジネスマンが増えている」と話すのは、自らも長年の多忙な会社員経験を持つ、産業カウンセラーで大学教授の渡部卓氏。人間関係の疲れを取る方法についてうかがった。《取材・構成=林加愛》
「人間関係」に疲労を覚えるビジネスマンは、年々増えているように思えます。ひと昔前までは、ビジネスマンの悩みと言えば「仕事の量や適性」など業務にまつわることでしたが、現在は「コミュニケーションの悩み」がそれを上回っています。
この背景には、IT化による「生のやり取り」の減少があります。近くのデスクにいる相手とも直接話す機会が減っているのです。
メールでは、「感情」「人となり」といった細かい部分は伝わりませんから、毎日一緒にいる相手とも誤解や齟齬が日常茶飯事になるのです。
一方、昔からの日本人ならではのメンタリティも疲れを増幅させている面があります。
日本人には真面目で完璧主義、ひいては減点主義な人が多く、「上手くできないところ」に目を向けがちです。結果、人の批判や叱責に弱く、それが人間関係の悪化につながることも。
そうした個人レベルの気質に加え、社会にも「追い詰められやすい」土壌があります。
皆さんご存知の「パワハラ」、この言葉が和製英語であることをご存じでしょうか。海外では、高圧的な上司が日本ほど問題化することは少ないのです。そんな上司に出会った部下は、さっさと転職するからです。しかし日本には、そう簡単に職を変える文化がまだありません。部下たちは耐えに耐えた末、うつや休職に追い込まれることがあります。
ただ皆が皆そうなるかというと、答えはNOです。同じストレスフルな人間関係に身を置いても、疲れてうつになる人もいれば、そうでない人もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか。そこに、「人間関係疲れ」を軽減するヒントがありそうです。
産業カウンセラーやビジネスコーチとして多くの相談に乗る中で見えたのは、「疲れる人」には一定の特徴があるということです。
もっとも顕著なのは、「今」以外のことに気を取られやすいという点です。不快なひと言を何日も引きずっている、「明日も嫌な目に遭うのでは」と不安がっている――悩みのうちの多くがそうした過去や未来に属するもので、「現時点」ではさほど深刻なことは発生していない、というケースが多々あります。
「白か黒か」でしか考えられないのも疲れやすい人の特徴です。「あの人は嫌い」と全否定し、その人の長所は一切見えない、見えても認めない、という「決めつけ」状態になりがちです。
心理学では、このように一定の方向へと偏ったものの見方を「認知の歪み」と呼びます。この場合、カウンセラーやコーチと対話を重ねながら認知のバランスを取っていくことがベストです。しかし、日本ではそのような仕組みが欧米ほど浸透しておらず、ためらう人も少なくありません。
そこで役立つのが「日記」です。辛いことがあればその都度、その内容と、自分が抱いた感情を簡単にメモ書きし、自分を客観視する方法です。
ポイントは、その時の感情に点数をつけること。「怒り10点、悲しみ4点、うらみ8点」など、自分なりの点のつけ方で内訳と理由を記録します。
そして1週間後にそれを見直し、「今ならこの件について何点つける?」と考えます。するとほとんどの人は、点数が下がっていることに気付きます。「時とともに出来事を客観視し、ネガティブ感情も薄れていく」ことが点数化によって自ら把握できるのです。
これを続けると、思考や認知のバイアスに気付きやすくなります。気にし過ぎる、決めつけすぎる、といったクセも、少しずつ改善できるのです。
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