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今からでも遅くない! 40代からみるみる結果が出る「勉強のコツ」

2018年02月23日 公開
2023年03月23日 更新

碓井孝介

なぜ、40代は50代・60代よりも「覚えられない」のか

 

「勉強しないといけない。でも、記憶力は衰え集中力も続かない。そもそも時間がない……」そんなモヤモヤを抱えて毎日を過ごしている40代。しかし、資格スクールで多くの「40代受験生」の指導にあたった経験を持つ暗記の達人、碓井孝介氏は、「今の40代は勉強するかしないかで将来に大きな差がつく」と語る。そこで今回はそんな碓井氏に、「40代が勉強を始める時に身につけるべき心構え」について話を伺った。

 

なぜ、40代は50代・60代よりも「覚えられない」のか

 私はこれまで、資格スクールの講師として、多くの「40代受験生」を見てきました。40代の受験生の皆さんは、その多くがやる気に満ち溢あふれていて、大変に勉強熱心です。仕事や家事に追われながらも勉強に没頭するその姿は、若い方々にも見習って欲しいくらいです。

 しかしながら、そんな真面目な40代の方々から、頻繁に寄せられる「ある悩み」があります。その悩みとは、とにもかくにも覚えられないということ─。どんな勉強も、まずは覚えることが基本です。にもかかわらず、40代の皆さんは他の世代に比べ、「とにかく覚えられない」と嘆いていらっしゃるのです。

 実際に私が見てきた資格スクールの現場でも、40代は他の世代に比べて合格することが難しい状況にありました。このように述べると、「50代や60代以降の人の方が覚えられないはずだ、40代なんてまだまだ若いのだから、記憶力は衰えていない」といわれることがあります。たしかに、年齢が上がれば上がるほど記憶力が低下するという一般論によれば、それが真実のように思います。

 ではなぜ、50代や60代よりも、40代の方がなかなか「結果」を出せないのか。その理由はいたって簡単です。50代や60代の方々は勉強の「量」でカバーできるのに対し、40代はそれができないほど、多忙な人が多いのです。50代や60代は仕事をリタイアした方もいますし、リタイアしていないまでも、40代の頃のようにがむしゃらに残業せずに済む、という人も比較的多いはずです。子育ての面でも、50代や60代の方々は、子どもが既にある程度自立していたり手が離れていたりする方が多いのではないでしょうか。

 しかし、現実を嘆いて下ばかり向いてもいられません。変化の速い現代において、会社でもどこでも結果が求められているのが40代であることも事実です。では、多忙な40代が記憶力を高めて仕事でも勉強でも結果を出すためには、何を、どのようにすればよいのでしょうか。

 まず必要なのは、40代が陥りやすい「記憶の落とし穴」をしっかりと意識すること、そしてその落とし穴をふさいで勉強することです。私は数多くの40代受験生と接するなかで、40代の「記憶の落とし穴」=勉強のウィークポイントを把握することができました。40代で多忙であるにもかかわらず、結果を出した人の勉強の仕方を見ていると、やはりウィークポイントへの対策がごくごく自然にできていることが分かりました。

 だとすれば、40代の「記憶の落とし穴」ともいえるウィークポイントを明確にして、落とし穴に落ちないように勉強すればよい。このようにいい切ることが可能です。

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40 代の記憶の落とし穴①  >

著者紹介

碓井孝介(うすい・こうすけ)

1984年、北海道生まれ。暗記を中心とした独自の勉強法で、難関大学に現役合格。在学中に司法書士試験、卒業後に公認会計士試験に合格。大手監査法人勤務、資格スクール講師を経て、現在は司法書士として実務に携わる。著書に、『頭のいい人は暗記ノートで覚える! 「時間は半分、成果2倍」の勉強法』(三笠書房)など。

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