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「8割捨てる」ことで仕事はスイスイ回り出す!

2018年05月16日 公開
2023年03月16日 更新

やましたひでこ(クラター・コンサルタント)

分類する必要なし!「断捨離的収納術」

 最終的には、どれくらいまで不要なモノを捨てればいいのだろうか。

「引き出しでいえば、開けたときにどこに何があるか、ひと目でわかるぐらいにまで断捨離すべきでしょう。およその目安でいえば、引き出しの中にあるモノの8割は不要です」それだけのモノを捨てれば、

「整理整頓」すら不要になるという。

「管理するモノが少ないので、一番上の引き出しは文房具、真ん中は電卓や電子辞書の類い、一番下は書類といった具合に、大まかに分類しておけば十分。これを、『ゾーニング』と呼びます。細かな保管場所を覚えずとも、ほしいモノはすぐに取り出せ、すぐにしまうことができます。

 モノが少なくなることで集中力が増し、さらには探し物に時間がかからない。これで仕事の生産性が上がらないはずありません。主婦層に断捨離は浸透しつつありますが、ビジネスマンこそ取り組んでほしいものです」

 まずは引き出し一個からでいい。そこから、徐々に断捨離の範囲を広げていき、快適なオフィス環境を作っていこう。

 

『THE21』2018年5月号より

 

取材構成 長谷川 敦

写真撮影 まるやゆういち

 

著者紹介

やましたひでこ(やました・ひでこ)

クラター・コンサルタント

東京都出身。早稲田大学文学部卒。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常生活の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを開発。その実践的メソッドは、年齢、性別、職業を問わず、圧倒的な支持を得ている。デビュー作『新・片づけ術断捨離』(マガジンハウス)以来、多くの書籍を出版。最新刊は『人生を変える断捨離』(ダイヤモンド社)、『心を洗う断捨離と空海』(かざひの文庫)。

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