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脳のタイプ別「フロー状態」に入る方法

2018年07月27日 公開

小沼勢矢(プロ・アライブ社長)

自分のタイプを知って「優位な感覚」を集中のスイッチに

忙しいビジネスマンは、資格取得の勉強に長い時間をかけられない。そして、短期間で資格試験に合格できるかどうかは、集中力にかかっている。しかし、机に向かって「集中しなきゃ」と念じたところで、集中力は高まらない。では、いったい、どうすればいいのか。脳科学をビジネスに活かしたコンサルティングを得意とする小沼氏に聞いた。

 

中間目標を定めてフィードバックする

 ビジネスパーソンが試験勉強に使える時間は限られています。ですから、効率良く勉強しなければならない。そのためには、「いかに集中力を高めるか」がカギとなります。

 集中力が高い脳の状態を、「フロー状態」と呼びます。フロー状態に入れば、勉強のパフォーマンスが飛躍的に向上します。

 それでは、フロー状態に入るためには、どうすればいいのか。それには、次の三つの条件があります。

(1)達成できそうな、明確な目標を設定すること
(2)フィードバックがあること
(3)自己統制感覚があること

 まず、(1)について。

 資格試験勉強の場合、目標は資格試験に合格することです。その目標が、「やればできる」と思えるレベルでなければ、集中して勉強しようという気になりません。

 また、「明確な目標」というのは、「9月9日のTOEICで750点を取る」というように、期日も含めたものです。

 期日を決めることで集中力が高まるというのは、普段、仕事をする中でも経験していることでしょう。

 しかし、最終的な目標を設定するだけでは、長期間にわたって集中力を維持することはできません。中間目標をいくつか設定し、自分がどこまで到達しているのかを、その都度、確認する必要があります。これが、(2)の「フィードバック」です。

 資格試験勉強でいえば、本番と同じ条件で過去問を解き、点数を確認することが、フィードバックを得る方法の一つになります。

 (3)の「自己統制感覚」とは、自分で自分をコントロールできている感覚のこと。勉強をしたことで点数が上がると、もっと勉強をして点数を上げようという気持ちになり、集中力が高まるわけです。

 難しいのは、会社から「TOEICで750点を取るように」と命じられて勉強するようなケースでしょう。そもそも、目標を自分でコントロールできていないので、集中力が高まりにくい。

 その場合は、まず、「TOEICで750点を取れば、こんな理想的な状態が待っている」というポジティブな未来を、できるだけリアルに生々しく想像してください。

「目標が自分にとってどんな意味があるのか」がはっきりしないと、人間は、集中力を高めるどころか、行動すら起こしません。

 行動するために必要なのは、やる気でも、行動力でもなく、「実感」なのです。

 想像力を駆使して、自分の未来を実感できるまでになれば、勉強をする意味が「自分ごと」になります。自分ごとになれば、自己統制感覚を持てるようになります。

 

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脳のタイプによって集中のスイッチが異なる >



著者紹介

小沼勢矢(こぬま・せいや)

〔株〕プロ・アライブ代表取締役社長

1988年、千葉県生まれ。都内ベンチャー企業でのセールス職を経験し、23歳で起業。その後、日本トップクラスの脳科学コンサルタント石川大雅氏から教えを受け、「実践的脳科学メソッドを体系化したオリジナルメソッドの開発により、3週間で約4,500万円の売上げ達成」などの成果を出す。現在は、コンサルティング、セミナー、会員制サービス、学生教育など、複数の事業を多面的に展開している。著書に『自分の脳に合った勉強法』(フォレスト出版)がある。

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