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ミロのビーナスからアップルまで…「黄金比」はなぜ美しい?

2018年06月08日 公開

永野裕之(永野数学塾塾長)

企業ロゴにも使われる「黄金比」と「フィボナッチ数列」

「黄金比」という言葉を聞いたことがあっても、それがどういうものか、正確に理解している人は少ないかもしれない。だが、我々の身の回りには意外なほど多くの「黄金比」が取り入れられている。黄金比とは何か、そしてそれはなぜ美しいのか。人気数学塾塾長を務める永野裕之氏がその秘密を説く。

 

人間は「正五角形」に美しさを感じる

もし、最も美しい図形は何ですか、と問われたたら何と答えますか?

ちなみに古代ギリシャでは円こそが最も美しい図形だと考えられていました。その理由は、円は中心を通る直線で分ければどの方向から直線を入れても直線を挟んで対称になるからです。富士山や東京タワーの例を出すまでもなく、対称(シンメトリック)であることは美しさの基本なのです。

しかし私達が自然と美しいと感じる長さの比率は正五角形の中に潜んでいます。それは正五角形の一辺と対角線の長さの比であり、いわゆる黄金比です。黄金比とは次の比率のものをいいます。

黄金比…1:1.618…(正確には、1: (1+√5)/2=1.6180339⋯ )

「黄金比」という名前は、この比の美しさに魅せられた古代ギリシャの彫刻家ペイディアスが名付けたといわれています。

ただし、文献上で「黄金比」という用語が初めて登場したのはずっと後のことで1835年にドイツで刊行された『初等純粋数学』という本が最初です。

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「名刺」も「オウム貝」も黄金比だった? >


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著者紹介

永野裕之(ながの・ひろゆき)

「永野数学塾」塾長

1974年、東京生まれ。暁星高等学校を経て東京大学理学部地球惑星物理学科卒。同大学院宇宙科学研究所(現JAXA)中退。レストラン経営、ウィーン国立音大への留学を経て、現在は個別指導塾・永野数学塾(大人の数学塾)の塾長を務める。これまでにNHK、日本経済新聞、プレジデント、プレジデントファミリー他、テレビ・ビジネス誌などから多数の取材を受け、週刊東洋経済では「数学に強い塾」として全国3校掲載の1つに選ばれた。プロの指揮者でもある(元東邦音楽大学講師)。著書に『東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法』『数に強くなる本』(PHPエディターズ・グループ)、『大人のための数学勉強法』(ダイヤモンド社)など多数。

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