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深夜・休日にメールする上司が残念な理由

2019年02月05日 公開

伊庭正康(らしさラボ代表)

プレイヤーとして優秀だった人ほど要注意!

 今、この瞬間に部下に伝えておきたい。忘れてしまいそうだし、明日には別の仕事があるので、夜のうちにメールを送っておこう──。営業リーダー研修を数多く手がける伊庭正康氏は、「多くの管理職がやりがちなことだが、これは完全にNG。部下の離職やメンタルダウンにもつながりかねない危険な行為だ」という。どういうことなのか──。

※本稿は、伊庭正康『できるリーダーは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

2000年代とは常識が変わった

 かつては、夜や休日のうちに部下へメールをしても、何の問題もありませんでした。

 でも、今は違います。人事部も容認できない、重大な問題行動になっています。

 仕事を任せた部下のことが気になっても、夜や休日にメールをしてはダメなのです。

 

 これも時代の常識が変わったことが大きく影響しています。

 1つは時間外労働にあたる、といったコンプライアンスの観点から。

 もう1つは、部下が必要以上にプレッシャーを感じてしまう、といったリスクマネジメントの観点から。部下がメンタルダウンしたり、そこまでいかずとも、離職をしてしまったりすると本末転倒です。

 

離職率がアップする原因にも

「なんて、ひ弱な!」と思われた方もいるかもしれません。

 そうじゃないんです。

 ビジネスのルールが「厳格」になった、それだけのこと。

 

 ウチの会社はそこまでではない、と思われたとしたら、その考えは危険です。

 会社がそうであったとしても、新人の離職率に影響が出る可能性は高いのです。

 だって、転職エージェントに行けば、好条件の仕事をいくらでも紹介してもらえる時代です。

「ウチの会社は、大丈夫でしょ…」は、通用しません。

 

「相手の価値観」に配慮する

 とはいえ、努力だけで常識を変えることは、なかなか簡単ではありません。

 そこで、こう想像してみてください。

「異国・異文化で育った部下に仕事を任せるとしたら、どうするか」、と。

 常識が異なるため、「自分と違って当然」と思うためのリセット術です。

 

 私にも外国人の部下がいましたが、職場がいくら忙しくても、6時になるとピタッと帰りました。

 また、大手メーカーに入社したスペイン人の知人(新人)は、有給休暇を取らない理由がまったく理解できないと言います。

 友人の会社に勤めるアメリカ人の女性は、「飲み会が家族同伴でないのは困る」と言っていました。

「常識は1つではない」と思えてきませんか?

 

 仕事をドンドン任せていくためにも、この感覚、つまり「自分とは違って当たり前」をスタンダードにしなければなりません。

 

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著者紹介

伊庭正康(いば・まさやす)

〔株〕らしさラボ代表取締役

1969年、京都府生まれ。1991年、リクルートグループ(求人情報事業)入社。営業としては致命的となる人見知りを、4万件を超える訪問活動を通じ克服。それでもリーダーになるのは避けていたが、ある時リーダーに抜擢されたことから一念発起。当初は「任せ下手」で苦しむも、うまくいっているリーダーの行動を徹底的に観察するなどして、独自かつ効果的な「任せ方」を体得。その結果、プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞(社内表彰は累計40回以上)。営業部長、〔株〕フロムエーキャリアの代表取締役など、重要ポストも歴任する。
短期間で成果を出す手法を駆使して「残業しないチーム」を実現したこと、また管理職を務めていた11年間、メンタルダウンする部下や入社3年以内の自主退職者を1人も出さずに済んだことが、ひそかな自慢。
2011年、企業研修を提供する〔株〕らしさラボを設立。営業リーダー、営業マンのパフォーマンスを飛躍的に向上させるオリジナルの手法(研修+コーチング)が評判を呼び、年間260回にのぼるセッション(営業研修・営業リーダー研修・コーチング・講演)を自ら行なっている。リピート率は95%。

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