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いい企画が生まれて広がる「アイデア会議」のススメ

2019年03月19日 公開

加藤昌治(博報堂PR戦略局部長)

なぜ、「つまらない企画」ばかり生まれてしまうのか?

 昔から「三人寄れば文殊の知恵」と言われるように、一人で考えるよりも、チームで考えたほうが、より良いアイデアが生まれるものだ。ところが実際には、チームで考えるために会議を開いたのに、議論が沈滞してしまうことがよくある。アイデアが次々と生まれる会議は、どうすればできるのか。大手広告会社で活躍する加藤昌治氏に教えてもらった。

 

面白くない企画書には「アイデア」が入っていない

「次の会議までに企画を一人一つずつ考えてきてくれ」と上司が部下たちに指示する。そして、数日後の会議で、上司がため息混じりにこうつぶやく。

「面白くないなあ……」

 職場でよく見られる光景かもしれませんね。

 面白くない企画ばかり集まってしまう理由はとてもシンプルです。企画に「アイデア」を入れる作業をしていないからです。

 企画には2種類あります。一つは、「アイデアなし」の企画。そしてもう一つが、「アイデア入り」の企画です。どちらも企画であることに違いはないのですが、中身はまったくの別物です。

 アイデアなしの企画は、「面白くないなあ……」となってしまう可能性が高い企画。もう一方のアイデア入りの企画は、すべての人に受け入れられるわけではないかもしれませんが、「こういうことをやりたいんだな」「面白い切り口だな」というように「意志を感じられる企画」になる可能性が高い企画です。

 冒頭のような上司のセリフから始まる会議を、私は「いきなり会議」と呼んでいます。「いきなり会議」では、指示を受けた部下たちは、アイデアを考えることよりも、「企画書を整える」ことを優先してしまいがち。その結果、面白いアイデアが頭に浮かんだとしても、「予算をオーバーしてしまう」「納期が間に合わない」などと色々と考えた挙句、フォーマットに収まったきれいな企画書を作ってしまうのです。これが、面白い企画が出てこない一番の原因です。

 

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著者紹介

加藤昌治(かとう・まさはる)

〔株〕博報堂PR戦略局 部長

1970年、大阪府生まれ。94年、〔株〕博報堂入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画を立案、実施する毎日。著書に『考具』『チームで考える「アイデア会議」 考具応用編』(ともにCCCメディアハウス)などがある。

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