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健康を大きく左右する「ウェルビーイング度」の高め方

2019年07月02日 公開

西本真寛(はたらく人の健康づくり研究者)

健康管理に大切なのは運動・栄養・休養だけではない!

 

 ビジネスパーソンにとって健康は資本。健康のために食べ物に気をつけたり、運動をしたり、あるいは、心身を休める時間を取ったりしている人も多いだろう。しかし、健康に影響する生活習慣は、もっと幅広いことがわかっている。どんな習慣が影響しているのか、働く人のヘルスケアを研究する西本真寛氏にうかがった。

 

かつての「モーレツ社員」はなぜ健康でいられたのか?

 日々、元気に仕事をするためには、よく言われるように、運動、栄養、休養が大切です。これは間違いありません。

 しかし、それだけで十分というわけではありません。

 1989年、ロンドン大学の世界的な疫学者マイケル・マーモット教授が、「日本人はなぜ長生きなのか?」という論文を発表しました。

 マーモット教授の念頭にあったのは、「日本人は過酷な長時間労働を強いられているのに、なぜ健康でいられるのか? 英国人なら、きっと高いストレスで身体を壊してしまうだろう」という疑問でした。

 そして、「日本人は、上司のサポートのもと、やりがいをもって仕事に取り組んでいるので、健康を保つことができるのだろう」と考察しました。

 しかし、バブル崩壊後、年功序列や終身雇用の制度が崩れ始め、成果主義が導入されて個人間の競争が激しくなると、世界最高レベルだった日本人の健康状態も崩れ始めることになります。

 このように、健康に影響を与える要因は、運動、栄養、休養だけではないのです。

 

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著者紹介

西本真寛(にしもと・まさひろ)

はたらく人の健康づくり研究者

東京大学客員研究員。組織における健康づくり(特にポジティブ・メンタルヘルス)を専門として研究。企業の健康経営に取り組みながら、ビジネスパーソン向けのヘルスケア・サービスの開発や企業の生産性向上のためのトレーニング、および、その開発を行なっている。これまで、経済産業省の健康経営オフィスレポートや都道府県の健康寿命研究、市町村の健康づくりの指針策定などに参画。東京大学大学院医学系研究科修了。

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