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マネックス松本大「令和時代のお金の哲学」

2019年06月13日 公開

松本大(マネックスグループ代表執行役社長)

「お金の価値」は社会的信用からシフトする!

 

平成を振り返ると、テクノロジーの進歩とともに、お金の在り方や使い方が変化してきた。同時に、私たちのお金に対する価値観も変わってきたのではないだろうか。金融業界の第一線で平成という時代を生きてきた松本大氏は、これらの変化をどう捉えているのだろうか。平成で起こった私たちを取り巻くお金の変化を振り返りつつ、令和以降のお金の未来についてお話をうかがった。

 

いつの時代も変わらないお金が持つ3つの価値

 平成を振り返ると、電子マネーやオンライン決済の普及、仮想通貨の登場など、お金をめぐる環境はずいぶんと様変わりした。

 個人投資家を対象としたインターネット証券を立ち上げ、平成の金融業界を大きく変えてきた一人である松本氏は、30年間の変化をどう振り返るのか。

 「クラウドファンディングや仮想通貨の登場など、金融界の最前線で、お金を集める仕組みやテクノロジーの変化を肌で感じ取ってきました。

 ただ、激しい変化にさらされたことによって、かえって『いつの時代も変わらないお金が持つ本質的な価値』が明確になってきたような気がします。

 お金の本質的な価値、それは『信頼』『価値』『想い』です。色には赤、青、緑の3原色があるように、お金にも3つの要素があると考えています。

 『信頼』は、お金を持っていることが地位や生活力を証明する社会的信用につながるということです。

 例えば、アメリカの大学に留学するには、現地で生活できるだけの資金を持っているかどうかを審査するために、残高証明書の提出が求められます。

 『価値』はわかりやすいですね。働く人が提供する労働力と、それに見合った対価を交換するように、価値の媒介として貨幣が機能しています。

 そして『想い』。つまり、誰かのために使うお金のことです。例えば、困っている人を助けるために行なう寄付などは、想いを持ってお金を使う好例と言えるでしょう」

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著者紹介

松本 大(まつもと・おおき)

マネックスグループ㈱代表執行役社長

1963年、埼玉県生まれ。87年、東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズを経て、ゴールドマン・サックスに勤務。94年、30歳で同社最年少ゼネラル・パートナーに就任。99年、ソニー〔株〕との共同出資でマネックス証券〔株〕を設立。2015年11月より現職。現在、事業持株会社であり、個人向けを中心とするオンライン証券子会社を日本・米国・香港に有するグローバルなオンライン金融グループであるマネックスグループ〔株〕およびマネックス証券〔株〕両社のCEOを務める。

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