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企業に縛られない「why」を追求する働き方が、令和を生き抜く原動力に

2019年06月26日 公開

仲暁子(ウォンテッドリー代表取締役CEO)

目的がブレなければ、手段はブレても構わない

 価値観が多様化する世の中で、「なんのために」を突き詰めて考えるのは難しい。そうした中でも、働く指針を見つけるにはどうすればいいのだろうか。

 「やらずにはいられないことを仕事にする、というのが一つの答えだと思います。

 高度成長期は短距離走で、いかに速くゴールするかが勝負だった。一方で、現代は人生100年時代。高度成長期の距離の10倍を走らなければならない、競歩のようなイメージです。そんな長距離を、辛い思いをしながら何十年も歩き続けることは難しい。ならば、自分の好きなことを細々とでも長くやり続けたほうが、持続性はあります」

 かといって、好きな仕事は簡単に見つかるものなのだろうか。

 「なんでも試してみるしかないと思っています。食べたこともない料理を好きか嫌いかどうかは判断できないですよね。例えば、生まれたての子供が離乳食しか食べてなかったら、好きな食べ物は離乳食としか答えようがない。でも、自分がこれを好きと胸を張っていえるようになるには、色々な食べ物を口にしてなければわからないはずです。

 仕事も同じ。社内で他部署の仕事を手伝うのも手ですし、副業としてスタートアップで働くと勉強になります。学生ならインターンシップがいいですね」

 仲氏は、実際にどんなことをしてきたのだろうか。

 「私は、ゴールドマン・サックス証券に入社し、退社後はフェイスブック・ジャパンで仕事をしました。その後、漫画家を目指したこともあったんですよ。

 漫画を描くこともプロダクトを作るという点では一緒。自分が作った作品を通じて、世の中にいい影響を与えたいという目的が明確であれば、手段はブレても構わないと思っています。

 そのうちに、自分は何が好きで嫌いか、自分の嗜好性がわかってきます。ゆっくり決めるよりスピード感がある意思決定が好き。売上げ重視の仕事よりも、自分が誇れる製品を多くの人が使ってくれる仕事がしたい。のんびり暮らすより、挑戦して、誰も見たことがない景色を見たい。

 仕事だけでなく、プライベートもそうです。旅で色々な価値観の人に触れる、書籍を読むなどして、少しずつ自分の世界の半径を広げていく。そうやって自分の好き・嫌いを理解していけば、自ずと価値観が一緒の仲間、つまりトライブを見つけることができるのだと思います」

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著者紹介

仲 暁子(なか・あきこ)

ウォンテッドリー〔株〕代表取締役CEO

1984年生まれ。京都大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。退職後、Facebook Japanに初期メンバーとして参画。2010年、フューエル〔株〕(現ウォンテッドリー〔株〕)を設立し、Facebookを活用したビジネスSNS『Wantedly』を開発。

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