ホーム » THE21 » スキルアップ » できるリーダーは「仕組みを作って満足しない」

できるリーダーは「仕組みを作って満足しない」

2019年09月13日 公開

〈連載第2回〉吉田幸弘(リフレッシュコミュニケーションズ代表)

仕組みの運用を確認しよう!

 

 業務ルール、新人用マニュアル、チェックリスト、メール送付時のルール、ファイルやフォルダ管理のルール、ミス報告書、見積書のフォーム、請求書発行システム……。これらのルールやマニュアルなどの仕組みは、メンバーの業務を効率化し、業務レベルを標準以上にするために存在している。あるいは、コンプライアンスの観点から、会社やメンバー自身を守るため、というケースもあるだろう。ここで、できないリーダーは、「仕組みを作って満足」してしまう。

※本稿は、吉田幸弘著『リーダーの「やってはいけない」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

なぜ、仕組みを作っても問題だらけなのか?

 たしかに、これらの仕組みは構築するだけでもひと仕事です。しかし、仕組みは運用しないと何の意味もありません。

 たとえば、仕組みを作っただけで満足しているリーダーの下では、次のような問題が発生します。

 

・業務ルールの「形骸化」

 お客様から注文を受けた場合、生産管理部に当日17 時までにメールすれば、3営業日後に倉庫に納品される。しかし、ベテラン営業マンの中には、締め切りの時間を守らなかったり、ゴリ押しして2営業日後の納品にさせたりするケースが多発している。

 

・ミス報告書の「形骸化」

 細かなミスもメンバーで共有する仕組みを設けたのはいいが、ミスを報告することに抵抗があり、きちんと提出されていない。むしろ、メンバーの中に、発生したミスを隠ぺいしているケースが見られる。

 

・「本末転倒」な見積書のフォーム

 見積書の作成時間を削減するために、見積書の共有フォームを作ったが、エクセルの関数がきちんと反応せず、結局手書きで修正しているため、各々が見積書を独自に作成していたときより、時間がかかってしまっている。

 

 これらの問題の共通点は、仕組みを作った後に、リーダーが事態を把握していないために、メンバーに不利益が発生している点です。しかも、部下はルールの改善などは提案するにもハードルが高いため、問題が放置され、チームの生産性は低いままとなってしまうのです。

 

次のページ
できるリーダーが注視している3つのポイント >



著者紹介

吉田幸弘(よしだ・ゆきひろ)

リフレッシュコミュニケーションズ代表

1970年、東京都生まれ。大手旅行代理店を経て、学校法人、外資系専門商社、広告代理店で管理職を経験。「怒ってばかりのコミュニケーション」で降格を経験したことからコミュニケーションを学び、2011年に独立。現在はコーチングの手法を駆使し、経営者や中間管理職向けにコンサルティング活動を行なう。

THE21 購入

11月号

The21 11月号

発売日:2019年10月10日
価格(税込):700円

関連記事

編集部のおすすめ

できるリーダーは「メールにすぐに返信しない」

〈連載第1回〉吉田幸弘(リフレッシュコミュニケーションズ代表)

深夜・休日にメールする上司が残念な理由

伊庭正康(らしさラボ代表)

【今週の「気になる本」】『優れたリーダーはみな小心者である。』

荒川詔四著/ダイヤモンド社
日本最大級の癒しイベント出展社募集中

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする
日本最大級の癒しイベント出展社募集中
×

話題のビジネス・スキルをやさしく解説するとともに、第一線で活躍しているビジネスパーソンの
プロのノウハウを紹介するなど、「いますぐ使える仕事術」が満載されています。