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できるリーダーは「部下に負けないように理論武装しない」

2019年09月27日 公開

〈連載第4回〉吉田幸弘(リフレッシュコミュニケーションズ代表)

知らないふりをして部下から教わろう!

 

 プレイヤー時代に優秀だった上司の中には、負けず嫌いな人が多くいる。また、ある意味ではとても責任感が強い人も多い。だからこそ、すべての面において部下に勝っていなければならない、いわゆる全知全能でなければならないと考えてしまうのだが……。

※本稿は、吉田幸弘著『リーダーの「やってはいけない」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

 

外部からの採用した人材が逃げ出していく理由とは

 ある部署のリーダーを務めるAさんは、プレイヤー時代から非常に優秀で、背中で引っ張っていくタイプでした。

 さらに、Aさんは、「リーダーは部下に対してすべての面で勝っていなければならない」と考える人でした。部下が知っていて、リーダーが知らないことなど、あってはならないと思っていました。

 

 そんなAさんの下に、あるとき、他社からBさんが転職してきました。

 Bさんは非常にデザインに詳しい人でした。Aさんは、当然、Bさんよりも自分のほうがデザインの面でも詳しくなければならないと思っていたので、慣れないデザインの勉強を一生懸命して、Bさんに負けないよう理論武装しました。

 でも、そんな付け焼き刃の知識では、知識の面でもスキルの面でも、Bさんにはかないませんでした。

 Aさんは、どんなに理論武装してもBさんに勝てないとわかると、何とか自分の地位を保とうと、今度はBさんの意見をことごとく却下するようになりました。その結果、力を発揮できなくなったBさんは、他社に転職してしまいました。

 

「こんなこと、本当にあるの?」と思うかもしれませんが、新しい血を入れようと、外部から人材を採用したものの、古参のメンバーに潰されてしまうケースは後を絶ちません。

 このような、自分が全知全能でいたいと思っているリーダーは、組織を自分の力量以上に伸ばすことができません。

 

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著者紹介

吉田幸弘(よしだ・ゆきひろ)

リフレッシュコミュニケーションズ代表

1970年、東京都生まれ。大手旅行代理店を経て、学校法人、外資系専門商社、広告代理店で管理職を経験。「怒ってばかりのコミュニケーション」で降格を経験したことからコミュニケーションを学び、2011年に独立。現在はコーチングの手法を駆使し、経営者や中間管理職向けにコンサルティング活動を行なう。

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