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私産を増やすゴールデンルールは「514(ゴイシ)」にあり?

2019年10月09日 公開
2023年02月24日 更新

鈴木隆史(日本私産運用協会代表理事)

「続く副業」3つの特徴とは?

どんな副業がお勧めかは、当然、その人のキャリアや年齢によって違ってくるでしょう。ただ、多くの場合に共通するポイントは以下の3つとなります。

(1)再現性:人に依存せずに誰でも成果を作ることができる。

(2)継続性:時代の変化に左右されにくい。

(3)即金性:現金化されるまでの期間がどれほどかかるか。

儲けを二の次にして「好きなことを副業にしたい」という場合は別ですが、それ以外の場合は、この3つのポイントで見極めを行うことで、失敗するリスクを避けることが可能になります。副業を検討されている方はぜひこの視点で調査してみてください。

 

私産を作るゴールデンルール『5:1:4(ゴイシ)の法則』

さて、こうして作った20%のお金をどうするか。そのゴールデンルールをご紹介したいと思います。

それは、『5割:運用資金 1割:貢献資金 4割:充実資金』の割合です。この割合で分けるだけで、私産はみるみる増えていくはずです。これを『5:1:4(ゴイシ)の法則』と呼んでいます。

まず、『運用資金』とは、言葉の通りお金を“運用”するための資金になります。つまり、投資に使うお金です。私産枠の5割のお金には働いてもらい、お金を生んでもらいましょう。

ここでも『自動化』がオススメで、私産枠の5割を自動的に投資信託に預けるなどがいいでしょう。

続いて『貢献資金』とは、自分と家族以外の喜びに使う資金のことになります。寄付、結婚式ご祝儀、プレゼント、ホームパーティなど、友人や同僚、他人のために使うお金のことです。

私産を増やしたいのにそんなところにお金を使っている場合なの?と思う方も少なくないと思いますが、与え続ける人には巡り巡って返ってくるものでもあります。

最後に、『充実資金』とは、貢献資金とは逆に、自分と家族が人生を充実するために使う資金のことになります。外食、旅行、教育、装飾品、洋服など生活必需品以外に使う資金になります。

 

人と比較する人はいつまでたってもお金が増えない

ここで2つのポイントがあります。一つは、「人と比較しない」こと。2つ目は「優先順位をつける」ことです。

人は“見栄”を張る生き物です。この見栄へのこだわりがあなたの私産額に直結します。友人がハワイに行ったから私も行きたい、同僚が新車を買ったから私も買いたいなどの見栄で消費をしていたら、私産はいつまでたっても増えません。

「自分は何があったら本当に嬉しいだろうか?」をよく考え、それに応じた資金を使ったください。もちろん私産枠の4割に収まるようにです。

 

月1回、少なくとも年1回はご自身の私産枠の内訳が『5:1:4(ゴイシ)の法則』で増えているかを確認してください。そして、ずれていた場合は次回から修正を試みてください。

この『5:1:4(ゴイシ)の法則』を守るだけで私産が増えていきます。すぐに結果を作ろうと焦らず、ご自身の週間となるように長期で堅実にやっていきましょう。

著者紹介

鈴木隆史(すずき・たかし)

日本私産運用協会代表理事

明治大学商学部卒業。食品(飲料メーカー)の営業と開発、青果物商社の営業マネージャーを経て、現在はファイナンシャルコンサルティング企業で活躍する。
20代後半にビジネスにチャレンジするも失敗。クレジットカード7枚のリボルビング払いまで手を出し、一時は借金返済のためにトリプルワークを経験。自身がお金に関して何も知らなかったので、これから私産について勉強していく方々に分かりやすく伝えたいという想いが強い。子供向けファイナンシャル教育の底上げのためにも、まずは大人から基礎を学ぶ必要があると考えている。
日本私産運用協会の理念に共感し、2013年に協会認定講師資格である私産運用プランナーに合格。以降、協会の講師とし公演活動を行う。ファイナンシャルプランナーの有資格者でもある。協会の理念を深く理解し、分かりやすく正確に伝えるその姿勢は、協会を代表する私産運用プランナーとして称賛を得ている。
2015年より日本私産運用協会の代表理事に就任。また同年にファイナンシャルカンパニー日本法人の代表に就任。日本私産運用協会(http://j-pama.org/)

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