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本を読まずに参加する読書会「Read for Action」に行ってみた

2020年01月22日 公開
2023年07月12日 更新

『THE21』編集部

 

仕事を離れた非日常空間での学び

会の様子は配信され、オンラインやサテライト会場からも参加できる

 

 このように、行動を第一の目的に置く点は一貫しているが、そもそも、その入り口として読書を選んでいるのはなぜなのだろうか。

「本は身近なツールだからです。読書に得手不得手はありますが、『本を読んだことない』という人はいません。一方で、働く人、特に会社に勤める人は、自分なりの問いや目的を持って行動する機会が少なくなりがちです。本という身近な媒体を通じて、そのきっかけを得られれば、と考えています」(木村氏)

 読書はこの時代だからこそますます必要だ、とも語る。

「発足時に定めたミッションは、『変革期のリーダーを育てよう』です。我々は今の時代を、幕末や第二次世界大戦直後と同じ、変革の時期だと捉えています。幕末の動乱期には松下村塾をはじめとする私塾が栄え、大戦後の混乱期には知識を涵養する書物を多くの国民が求めました。そして、それらが変革や成長の起爆剤となりました。私たちも、今という変革期において、行動に結びつく知識を吸収することが必要なのです」(木村氏)

 大きな志と明るさや親しみやすさを兼ね備えたこの読書会を、木村氏は「学びのディズニーランド」と呼ぶ。

「ここは、仕事に追われる毎日を離れた、一種の非日常空間です。

 ここでの経験や気づきを日常ですべて反映するのは難しいでしょう。しかし、一つでいいから、何かしら行動を変えることはできます。考えたことを次に活かす人は、1年後にはきっと別の場所に立っているに違いありません」(木村氏)

 

《取材・構成:林 加愛 写真撮影:まるやゆういち》
《『THE21』2020年1月号より》

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