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意外に稼げる海外ノマドワーカー、まったく稼げない海外ノマドワーカー

2020年01月10日 公開
2023年02月24日 更新

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(50)石澤義裕(デザイナー)

クライアントの高齢化がネック?

小生もまた顧客系で、デザイナーです。

引退宣言をして旅に出ましたが、一通のメールがノマドのきっかけとなりました。

「暇?」「ちょっと手伝ってくんない?」

以来15年間、世界中で働いています。

目下の悩みは、クライアントの高齢化→退職→隠居。

厚生労働省がたくらむ「年金受給開始年齢75歳化案」を密かに応援しています。

ちなみに、我が家の夢は65歳から年金で旅をすることです。

我が家の職場はキャンプ場(レソト)

 

実は日本人にお勧めの「手に職系」

顧客ノマド以外に手堅いのは、手に職系。

美容師とマッサージ師。

宿の壁に、「髪、切ります」「お揉みいたします」と張り紙するだけ。

日本人のハサミさばきは評判がいいので、ローカルの美容室に就職する人もいます。

「いまさら、資格の勉強なんかしたくねーよ」

という人は、大道芸はいかがでしょう。

ボールとか、ボーリングのピンを投げるだけで、半日とかからず1500円。安宿のドミトリー代にはなります。

あるいは、ギターは?

楽器の練習もしたくないなら、エアーギターはどうですか?

アルゼンチンでエアバンドを組んでいた連中は、2時間くらいでビール代を稼いでいました。

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著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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