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東南アジアで日本アニメの人気をさらに高めるには? 現地の大手配信業者に聞く



2020年10月06日 公開

エスター・ウィン(POPS Worldwide創業者兼CEO)

POPS worldwide

ベトナムNo.1のキッズチャンネル「POPS Kids」や同じく同国最大の音楽チャンネル「POPS Music」の運営などを手がけるデジタルコンテンツ配信業者POPS Worldwide(以下、POPS)。タイやインドネシアでも事業を展開し、現在はシンガポールに拠点を移して、来年はフィリピンにも進出する予定だ。同社が配信する動画の中でも、日本のアニメは人気が高いものの1つだという。創業者でCEOのエスター・ウィン氏に話を聞いた。

ベトナムで人気No.1の日本アニメは?

 日本でも多くの人が利用するようになり、世界的に成長している動画配信サービスだが、ベトナムではどうなのか。ウィン氏によると、ベトナムの動画配信サービスの視聴時間は東南アジアで1位、世界でも3位で、日本を上回るそうだ。

「喫茶店でもレストランでもガソリンスタンドでも、どこでもフリーWi-Fiを利用できることと、従来からあるテレビの番組では飽き足りないことが、配信サービスの利用が多い理由です」(ウィン氏)

 Netflixは2016年にベトナムに進出し、2019年にベトナム語に対応している。地元企業も、DatVietVACが2020年6月にVieONをリリースするなど、いくつもの事業者が動画配信サービスに参入している状況だ。POPSは2008年に創業している。

「当社はVieONよりも若い世代がユーザーの中心で、住み分けができています。スマホの画面を奪い合うという意味では、YouTubeが一番の競合ですね。とはいえ、当社のコンテンツはYouTubeのチャンネルで配信しているものが多いのですが」(ウィン氏)

 配信されるコンテンツは、日本では韓流ドラマやハリウッド映画も人気だ。POPSは自社でもオリジナルコンテンツを制作しており、配信しているコンテンツの6~7割はローカルのものだということだが、外国のものでは、どんなコンテンツが人気なのだろうか。

「韓流ドラマも人気ですが、若い女性の一部に限られています。ハリウッド映画は、そこそこといった感じですね。日本のアニメは人気が高くて、中でも最も人気があるのが『ドラえもん』。過去3年間の動画視聴回数は70億回を超えており、ベトナムの人口は約1億人ですから、1人平均70回観たことになります」(ウィン氏)

『ドラえもん』はずいぶん以前からベトナムでもコミックで読まれていて、幅広い年齢層の人たちに親しまれているのだそうだ。『ONE PIECE』や『名探偵コナン』も人気で、『鬼滅の刃』は日本ほどの人気は出ていないものの、『ONE PIECE』のファンと相性が良いという。

「もともと日本のアニメの人気が高いことはわかっていましたが、どれだけ高いかはわからなかったので、試しに配信を始めたところ、予想以上の反響がありました」(ウィン氏)

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特に多く視聴された『ドラえもん』の話数とは? >



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