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大阪W選でわかった「実行できるリーダー」の条件

2019年04月11日 公開

橋下徹

橋下徹
(撮影:的野弘路)

<<4月7日に投開票された大阪知事・市長W選。結果は「大阪維新の会」松井一郎氏と吉村洋文氏の勝利となった。

大阪都構想の住民投票実施に向けて、再び歩を進める維新。
元代表であり、大阪府知事・大阪市長を務めた橋下徹氏。橋下氏による発刊間近の新著『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』(PHP新書・5月17日発刊予定)より、大阪都構想のこれまでを振り返ってみよう。>>
 

先行きが困難でも、ゴールに向かって目の前の階段を上り続ける

まずは松井さん、吉村さん、おめでとうございます。

今回の選挙の結果は、これまでリーダーとしてお2人が成されてきたことへの、大阪の皆さんからの評価だったと思います。

僕は、「人がついてくるリーダーになるためには、口先だけではダメだ。自ら実践する姿を見せなければ」と常々言っています。

本記事では、そのことについて少し述べたいと思います。

リーダーに部下がついてくる理由には様々なものがあります。

人事権を行使されるかもしれないという恐れ、リーダー(上司)の政治力にあやかりたい気持ち、リーダーにお世話になった恩、具体的な利益をもらえることへの期待……など色々な理由があるでしょう。

しかし、やはり部下がついてくる最大の理由は、「共感」ではないでしょうか。

人事権や政治力がなく、部下との個人的な人間関係もそれほどないリーダーが部下を引っ張るメインの力は「共感力」です。もちろん人事権や政治力、人間関係力があるリーダーが共感力を持てば鬼に金棒です。

人は、高い目標を実現することに大きな喜びを感じます。賃金・労働条件などの待遇や、生活の安定も重要ですが、それと同等かそれ以上に人は達成感を求めることが多い。ゆえに目標の実現に向かってとにかく突き進む姿に、人は強い共感を覚えます。

したがってリーダーにとって、「口だけのチャレンジ」は絶対に避けなければなりません。真にチャレンジする姿を部下に示すことが、部下を引っ張る原動力です。

ゴールにたどり着くためには1000段の階段を上らなければならないとします。そのときに、10段先にある階段が上れないからといって、1段目を諦めてしまうのか。諦めてしまえば永久に1000段目には達しないのです。

たとえ10段目の階段を上れるかどうか分からなくても、目の前の1段目を上ることに全力を尽くす。もしかすると、10段目にたどり着いても、やはりそれ以上は上れずに結局ゴールに到達できないかもしれない。

しかし、まずは目の前の一段目を上り、そして次に10段目に挑戦する。その繰り返しによって、やっと1000段目にたどり着くのです。

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