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「目が覚めると兵器に豹変」“予言の書”が示していた戦争の新兵器



2020年02月05日 公開

喬良、王湘穂(訳 Liu Ki)

超限戦 21世紀の「新しい戦争」 (角川新書)

現在テロ、サイバー攻撃など、戦争は様式を変えて領域を広げ続けている。戦争の歴史を振り返ると、常に技術革新が背景にあった。しかし、もはや技術は臨界点に達した様にみえる。これからの戦争は技術ではなく、概念に紐づいて考えると理解しやすい、と著者は主張する。

9.11同時多発テロを予言したと話題となり、米国の軍事戦略に大きな影響を与えたとされる復刊著書『超限戦』。本稿では、本書から戦争はどう変わってきたか、また今後どのような変化が起き、われわれはいかに対応すべきなのか──21世紀の「新しい戦争」を提示する。

※本稿は喬良,王湘穂著『超限戦』(角川新書)より一部抜粋・編集したものです。

 

技術が兵器をつくり、戦法を決めていた

兵器革命はいつも軍事革命より一歩先んじている。革命的な兵器が現れると、軍事革命の到来もそう遠くない。

戦争の歴史において常に証明されてきたように、青銅または鉄の槍は歩兵の方陣を作り出し、弓矢と馬の鐙は騎兵と新しい戦術を生み、黒色火薬を用いる銃や大砲は一連の近代戦争の様式を誕生させた。

円錐形銃弾とライフル銃が技術の時代の尖兵として戦場に送り込まれたときから、兵器は戦争に自分の名前を刻み込んできた。

最初は鋼鉄製の軍艦が海の覇者になり、「戦艦の時代」を切り開いた。次に軍艦の兄弟に当たる「戦車」が地上戦に自分の名前を刻み込んだ。

その後、戦闘機が空を制覇した。そして最後にとうとう核兵器が世に現れ、核の時代の到来を宣言した。

今日、大量のハイテク兵器が次から次へと作り出され、これなくして戦争は戦えなくなっている。

未来の戦争を論じるときには、ある兵器あるいは、ある技術をもって、その戦争の呼び名とし、「電子戦」、「精密兵器戦」、「情報戦」と呼ぶのが習慣になっている。

しかし、慣性に任せて思考のトラックを走っている人々はまだ気づいていないようだが、実はひそかに大きな変化が迫っているのだ。

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