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誰かに話したくなる!「東京スカイツリー」のトリビア 第2弾

株式会社レッカ社(編著)

2012年05月23日 公開 2022年11月14日 更新

東京スカイツリー公認『[図解]東京スカイツリーの秘密』(株式会社レッカ社)には、誰かに話したくなるトリビアが82項目収録されている。本稿では、その中の2つをピックアップした。

 

東京スカイツリータウンの宣伝部長になった有名人って誰?

 東京スカイツリータウンの宣伝部長に就任した有名人、それはSMAPの香取慎吾が演じる両津勘吉だ。国民的な人気と知名度を誇るが、ただそれだけで東京スカイツリータウンの宣伝部長に任命されたわけではない。それには、ちゃんとした理由がもちろんあるのだ。

東京スカイツリータウンがある墨田区をはじめとする東京23区東部は、長い歴史を持った下町と呼ばれる地域。下町といえば情緒と人情味のある雰囲気を連想する人は多いことだろう。

そんな下町のイメージを体現する人気キャラクターが、知らない人はいないであろう『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、「週刊少年ジャンプ」に35年以上の連載の歴史を持ち「こち亀」の略称で愛される下町を舞台とした国民的ギャグマンガの主人公・両津勘吉だ。

この「こち亀」の人気は漫画だけにとどまらず、テレビアニメや実写化ドラマ、映画などマルチメディアで展開されており、最近では2011年に封切られた映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』が記憶に新しい。この2011年の映画版「こち亀」や2009年放映のTVドラマ版で主役の両津勘吉役を務めたのが香取慎吾なのだ。

つまり、地域の活性化に寄与するというのは東京スカイツリーのコンセプトのひとつであり、下町のイメージアップと周知に貢献してきた人気キャラクターは、絶妙のコラボレーションになるのだ。

映画公開時の2011年7月7日には宣伝部長の就任式イベントが東京スカイツリータウンのオフィスビル「イーストタワー」最上階の31階で行われた。

まだ工事中で空調設備が整っておらず気温33度というなかで、劇中の警察官の制服姿の香取慎吾は汗だくになりながらも宣伝部長就任を興奮とともに喜んだというニュースが各紙で報道されたのを目にした人もいることだろう。

 

東京スカイツリーの地下には巨大プールがある?

結論からいうと、巨大なプールは東京スカイツリータウンの敷地の下にある。もちろん人が遊泳するようなプールではなく、さまざまな目的を持った機能的なプールである。

なぜこのような施設があるかというと、ひとつには都市型水害を防ぐためだ。東京スカイツリータウン一帯は海抜が低いことから、もともと水害に悩まされた土地である。

しかし雨水貯留槽があれば、もし豪雨があっても雨水をいったん地下の雨水貯留槽に貯めることができ、下水道や川の許容量を超えることなく排水をコントロールでき、水害を防げるのだ。

また、ただ雨水は貯められるだけではなく、貯まった雨水をろ過殺菌したのちにトイレや太陽光発電のパネル冷却にも利用されるという。そして、この雨水を貯める貯留槽よりももっとすごい機能の水槽もある。それが「蓄熱槽」だ。

4つ合計で約7000トンという容量で、ここに蓄えられた水を東京スカイツリータウンの建物に循環させることで、冷暖房の空調にかかる電力を節約するというものだ。

具体的には夜のうちに夜間電力で、夏場は5度の冷水、冬場は48度の温水に温度を調整しておき、昼間になれば温度調整された水を東京スカイツリータウンの商業施設などの空調システムに送る。これによって、昼間の電力ピーク時に電力使用量を減らすことができる。

また、地中では温度が通年ほぼ一定なのを利用して、地中に埋めたチューブのなかに水を循環させることで冷暖房の効率を上げるシステムも導入されることになっている。

さらに災害が起きたときには、蓄熱槽に貯められた水を生活用水や消防用水として地元に提供することが可能であり、まさに地域密着、エコと今の時代にふさわしい巨大プールなのだ。

 

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