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自分は育休で苦労したのに...人事制度の見直しに抱くモヤモヤ(働く女性のための相談室)

藤井雅子

2025年06月28日 公開

月刊誌『PHPスペシャル』での連載「働く女性のための相談室」に寄せられた、会社の人事制度の見直しに不安を抱く方からのお悩み。公認心理師の藤井雅子さんがアドバイスします。

※本記事は月刊誌『PHPスペシャル』2024年6月号より抜粋・編集したものです
※記事内の写真はすべてイメージです

【回答者・藤井雅子(ふじい・まさこ)】
公認心理師。女性のためのカウンセリングルーム「メンタルエステココロの部屋」主宰。感情のコントロール、コミュニケーション、アダルトチルドレンのサポートがライフワーク。著書に「ココロを軽くする考え方のレシピ」(清流出版)などがある。

 

Q 【相談】新しい人事制度に馴染めるか不安です

コロナ禍で変動的になっていた会社のルールが、ようやく制度化されつつあります。それにともない、昇格や給与、育児休暇など、その他の人事制度についても大きく見直されることに。私はもうすぐ勤続25年。営業事務一筋で、ここまできました。ところが今後は、部署異動を活性化させるとか。この歳での異動は不安なうえに、育休についても「自分のときには苦労したのに」とモヤモヤします...。

 

A 【回答】抵抗があって当然。あまり悲観的にならなくても大丈夫

新しいことを取り入れるのは、たとえそれがいいことであってもストレスになります。なぜなら、変化に適応するには負荷がかかるからです。たとえば私にとって、IT化やキャッシュレス化は、「便利さ」よりも「使いこなす面倒」が上回ってストレスになっています。

会社の人事制度が新しくなるということは、社員にとっては自身の評価や今後のキャリアに直接影響があるので、適応できるかを不安に感じるのは当然です。まして25年も同じ制度下で頑張って働いてこられたのであれば、抵抗があるのはもっともでしょう。まずは、変化によるストレスで弱っている自分をケアしてあげましょう。

ただ、最近の動向を見ていると、世の中は賃上げや労働環境整備の方向に進んでおり、あまり悲観的に受けとめなくてもいいのではないかと思います。会社としても、いくら活性化といっても生産性や効率を考えれば、職員のキャリアや適性を無視するような異動はさせないでしょうから、そこまで警戒されなくてもいいように思います。

もし適応が難しそうな異動の内示があった場合は、交渉されてはどうでしょう。会社の利益につながる提案であれば、聞いてくれるかもしれません。

一つ気になるのは、育休についてのモヤモヤです。たしかに、制度が整う前の女性にとって、仕事と育児の両立の苦労は並大抵のものではなかったと思います。子育て経験のない私は、心から敬意を表します。

でも、自分が苦労したから他の人も苦労すべきだと考えるのは、つらい思いの連鎖を生むことになりかねません。不公平だと感じる気持ちはわかりますが、今までの多くの女性たちの苦労が報われる制度が整ってきたことを、同じ女性として応援してあげませんか。

そして、そんな自分を誇りに思って自信を育てましょう。

人生は変化の連続です。歳を重ねるにつれ、変化に適応するのがおっくうになりがちで、私も日々格闘しています。自分なりに共存の道を探っていきましょう。

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