「記憶に残る接待」で差をつけよ!~仕事のできる人の接待道
2013年10月02日 公開 2022年11月09日 更新
記憶に残る接待を心がけよ
ここまでは私の職業柄、経営者レベルの話が多かったので、若手社員の方は「自分には関係ない」と思われたかもしれませんが、そうではありません。
接待される側の目線で考える、つまり「I CARE YOU」は、相手が部長でも課長でも普通の社員でも同じこと。それがあればどんな接待も成功し、なければどんな有名店に招待したところで、気持ちは伝わりません。
予算の問題も関係ありません。お金がないのなら知恵を絞ればいいのです。先日、北海道出張の帰りに、空港でその日の朝に採れたというアスパラガスを見つけました。ちょうど接待の予定があったので購入し、手土産にしたところ、大喜びしてもらえました。もちろん、大した金額のものではありません。
ここで大事なのは、常に相手のことを考えているかどうか。私も、「どのように喜んでもらおうか」と、頭のどこかにその接待のことがあったからこそ、空港でアスパラガスを見かけたときにピンと来たわけです。他にも、自宅にご招待された際に奥様がハチミツ好きだと知り、後に手土産として奥様あてに珍しいハチミツを贈ったり、酒好きの方のために、メーカーの知り合いのツテをたどって貴重な限定品を用意したこともあります。
気を遣って大変と思われるかもしれません。ですが、接待は仕事なのですから、気を遣うのは当然。むしろ接待離れと言われる昨今、ここに注力し、記憶に残る接待を演出することで差をつけることもできます。
接待とは気配りであり、センスであり、その人そのもの。上手な接待ができる人こそが「仕事ができる人」なのです。