自宅でできるプチ新嘗祭~開運料理人が教える食事のエネルギーを高める作法
2016年11月14日 公開 2024年12月16日 更新
運気を上げる ごはんのひみつ
「ここで食べただけで、色々な悩みが一気に晴れました」
「人生で何が大事なのかわかりました」
「夫婦仲が良くなり、子宝を授かることができました」
たくさんの喜びの声が、絶えることなく届く開運料理人、ちこさん。
さまざまなキセキを目の当たりにしてきたちこさんは言います。
「みんな、本当は「ひかり」が食べたいのです。幸せになるために必要なことは魂が知っているのでしょう。技術や経験は必要ありません。たった一つ、強い意志が必要なだけ。どなたでも料理のエネルギーを高めれば、食卓はパワースポットになるのです」と―。
そのひみつは、どれもシンプルなものばかり。『運気が上がる ごはんのひみつ』は、ちこさんが満を持して、御食事ゆにわでいつも行っている「食の神様に愛されるひみつの作法」を初公開しています。ここでは、本書よりその一部を抜粋、編集してご紹介します。
プチ新嘗祭をやってみよう
日本には古来から、五穀豊穣を祝う、「新嘗祭」という伝統行事があります。
「新嘗」とは、その年に収穫された新しい穀物のこと。
毎年11月23日に催される宮中の祭事です。
今では勤労感謝の日とされていますが、本来は、天皇陛下がその年にとれた新穀を神様にお供えし、収穫の感謝とともに自らもお召し上がりになる神事の日だったのです。
この祈りの儀式は、神話「斎庭(ゆにわ)の稲穂のご神勅」を再現するものであり、高天原から降りてきたひかりを、現代に引き継ぐ大切な役割があります。
つまり、天皇陛下の祈りの真意は、「その年にとれたお米に、アマテラスオオミカミのひかりを吹き込む」ということなのです。
このお米からいただくひかりこそが「日本人らしさ」の源です。
東日本大震災の非常時、混乱の中で略奪もなく、配給を整列して待ち、譲り合いを忘れない被災者の写真が、世界中の人々の心を打ちました。
日本人のいいところは、それだけではありません。
助け合うやさしさ。礼儀正しさ。忍耐力。
自分だけが目立とうとしない、他人を立てる奥ゆかしさ。
汚い手で勝つくらいなら、堂々たる負けを選ぶ潔よさ。
落とし物を届ける親切さ。もったいない精神。
季節を味わう感性。自然を愛する心。言葉の美しさ。
丁寧な仕事。おもてなしの心。清潔さ。
損得を省かえりみず、義を重んじる大和魂。
こうした日本人らしさを根底で支えてきたのは、お米からいただくひかりなのです。
米の「こ」は、「こめる」という意味。「め」は「恵み」という意味合いがあります。
つまり「こめ」は、「(神様からの)恵みが込められたもの」という意味になります。
また、稲の「い」は「いのち」、「ね」は「根っこ」という意味があり、これも日本人の命を支えるという意味が含まれているのです。
近年では、食事が欧米化して、お米離れがすすんでいます。
それも「和をもって貴しとなす」日本人精神で、異文化をうまく取り入れている、ともいえますが、その根幹を失っては元も子もありません。
お米を手放すことは、大和魂を失うことを意味します。これは由々しき事態でしょう。
私は新嘗祭の日に限らず、一粒一粒のお米の奥に、いつもアマテラスオオミカミのひかりを見ています。
自分自身の見立て次第で、誰でもそのひかりを引き出すことができるのです。
ここでは、自宅でも行える、プチ新嘗祭の儀式をご紹介します。
プチ新嘗祭の儀式
儀式を終えたお米と水は、どんな用途でも構いませんので、神様のひかりが宿ったものとして、ありがたくいただきましょう。
日本人にとって、お米は別格の存在なのです。もはや栄養素などで、その価値をはかれるようなものではございません。