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白湯を飲みながら食事をすれば、健康で明るい人生になる!

蓮村誠(医学博士/マハリシ南青山プライムクリニック院長)

2017年03月10日 公開 2024年12月16日 更新

白湯は心身の万能薬

あらゆる不調に効く白湯

わたしたちの心身は、毎日食べたものでできているわけですが、重要なのは、“食べたものがしっかり自分のからだになっているかどうか”ということ。

どんなにからだにいいものを食べたところで、消化吸収の機能がきちんと働かなければ、自分の一部になりません。

食べたものはまず胃腸で消化されますが、この消化力(=アグニ)に直接効くのが、白湯です。

白湯はこころにも火を灯す

この胃腸のアグニは、こころの火にも作用します。体内には全部で一三のアグニがあるのですが、すべての種火となっているのが、じつは胃腸の消化力です。そのため胃腸が弱ると、やはりこころの火も弱まってしまうのです。

すると、願望や熱意、エネルギーといったものが湧いてこなくなります。自分がどうしたいのか、何をしたいのかがわからなくなったり、あるいは願望があったとしても、そこに向かって行動する気力が起きなくなります。

また、ストレスを処理する力も弱まり、過去の出来事にとらわれて自分の人生を前に進められなくなるのです。

白湯を飲んで胃腸の消化力がよみがえると、こころが軽やかになって安定し、日常生活が不思議なほど順調に運ぶようになります。不安や焦りといったよけいな雑念も消え、自分が幸せになるための道がはっきりしてくるので、人生の目的に向かってまっすぐ進めるようになるのです。

 

純粋な水をよく沸かすだけ

白湯の効果がいちばん発揮されるのは、「より純粋な水」。つまり、より自然な状態に近い水がよいということです。ただ、水道水でも十分に効果がありますし、井戸水やわき水でもよいでしょう。大切なのは、“よく沸かすこと”です。

とはいっても、放射能や汚染物質などが沸かすだけで完全に浄化されるわけではありませんから、ご自分の納得のいく水を選んでください。

 

飲み方は“すする”のがコツ

白湯は、沸かしたての熱いものを、すするようにして飲みます。

水のようにごくごくと飲むのではなく、少しずつすするように飲むのが効果的です。そのほうが胃腸への負担がかかりません。熱いものを、ふうふうしながら飲むイメージです。

朝沸かして飲みきれなかったものは保温ポットに保存し、その日のうちであればあとで飲んでも問題はありません。ただし、一日に飲む量は800㏄までにしましょう。それ以上飲んでしまうと、逆に胃腸の負担になります。

 

朝いちばんと3度の食事中に飲んで

朝目覚めたら、まずコップ1杯(150㏄程度)を5分から10分かけてゆっくり飲みます。胃腸が温まってからだ全体の代謝が上がり、一日の活動に備えます。白湯が老廃物を押し流し、腸のなかをキレイにしてくれるので、排泄をうながす効果もあります。

また、朝昼夕の食事のたびに、食べながらコップ一杯飲みます。ひと口食べてはひと口すする、をくりかえすのが効果的です。

消化力を高め、食べたものが体内で燃えやすくなるのでオージャス(=生命エネルギー)がスムーズにつくられるようになります。その結果、こころのサットヴァ(=純粋性)も増え、いつも安定して穏やかな気持ちでいられるようになるでしょう。

 

こころに効く白湯のつくり方

〈用意するもの〉きれいな水/やかん
〈つくり方〉
1)やかんにきれいな水を入れてフタをし、強火にかけます。換気扇も回すようにしましょう。
2)沸騰したらフタをとり、湯気が上がるようにします。このとき、大きな泡がブクブク立っているくらいの火加減にします。
3)そのまま10~15分、沸かしつづけます。
4)沸いた白湯を飲める程度に冷まして、すするようにして飲みます。残りは保温ポットなどに入れておきます。

本書は、蓮村誠著『「こころの不調」の9割は食事で治せる』(PHP文庫)より、一部を抜粋編集したものです。

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