2020年の東京オリンピックに向けた都市開発に伴う建設ラッシュから、不動産業界の業績は好調に推移していることはすでに知られていますが、実はそれに伴って不動産系資格のニーズも増えてきているのはご存知でしょうか。
不動産業界でバリバリ働いている方はもちろん、これから転職しようと思っている方も含め、今多くの方たちが不動産系資格の取得を目指しているんです。
不動産系資格は独占業務として必須の資格から超難関資格まで幅広くあり、「賃貸物件・土地・建物に関する仲介」と「アパートやマンションなどの管理」の2つに大きく分けることができます。
ここからは転職組が今からでも取得すべき、オススメの不動産系資格についてご紹介していきます。
「不動産系資格の申込者数推移」の表を見てもわかる通り、年々受験者数が減る資格の中でも、不動産鑑定士・土地家屋調査士・宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士は申込者数が増加。
特に宅地建物取引士(宅建士)は、申込者数が25万人を超えるポピュラーな資格となってきました。
おすすめ1:宅建士(宅地建物取引士)
難易度★★★☆☆
独占業務:不動産の契約における重要事項の説明
宅建士と言えば、みなさんがアパートやマンションを借りる契約の段階で出会う担当者を思い浮かべていただければわかると思います。物件を案内してくれていた営業マンから担当者が替わって、別の人から詳しい説明を受けた経験はないでしょうか。
実はこの業務こそが、宅建士にしか認められていない独占業務に当たります。顧客が不当な契約を結ばないよう、知っておくべき重要事項を説明するわけです。
そのため、1ヶ所の不動産屋に最低1人いなければならないと法律で義務づけられ、会社によっては宅建士取得の資格手当を出すケースも多くみられるほど、必須の資格となっています。
また、宅建士で学習する「民法」は、あらゆる法律の基礎とも言えます。特にビジネスマンにとっては、働く上で必要不可欠となる契約や債権の知識、さらには商法や会社法などにもつながる法律のベースが身につけられるので、実社会で役立てることもできるのです。