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生き方

絶対にNGなのに…「よその子ども」と比べてしまう親の心理

平岩国泰(放課後NPOアフタースクール代表)

2019年10月29日 公開 2019年10月29日 更新

 

「比較」が避けられないからこそあえて家では「比較」をしない

何かに夢中で取り組み、達成できたときは「できて嬉しい」「自分は成長している」という前向きな気持ちが生まれます。しかし、そこで「まわりと比べられる」ことによって、そうした気持ちがしぼんでしまう。

まだまだすべてにおいて成長の途上、伸び盛りの子どもにとっては、まず何かに取り組み、達成する楽しさを味わわせてあげたいもの。周囲との過剰な比較が、子どもの「やりたい気持ち」を減らしているとすれば、これは非常にもったいないことだと思います。

大人たちがつい「比べて」しまうのは、大人自身がつねに相対評価にさらされているから、ということも大きいでしょう。

実社会においては「比べられる」ことは日常茶飯事です。評価と無縁で生きていくことは、この社会では現実には不可能です。「競争はどんどん激しくなっているんだから、将来生き残るためにも、自分の評価を早いうちからわかっておいた方がいいのでは?」という意見もあるかもしれませんし、それも一理あるでしょう。

しかし、だからこそ、「比べられることのない、安心できる場所」が貴重な存在となるとも言えないでしょうか。

学校や塾などに行けば、ほうっておいても否応なく比べられ続けます。つまり、 どんな分野であっても「自分よりも上のレベルの子がいる」ということは(わざわざ親が言わなくても)いずれ身をもって知るわけです。

だからこそ、子どものうちは、無条件で認められる場所「安全基地」を作ることのほうが重要です。彼らが求めているのは、相対的な評価ではなく、何より親からの承認だということです。

ですので、子育てに安易に「比較」を持ち込まないということを覚えておいてください。

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子どもを評価したいときは過去の「その子自身」と比べる

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