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円満退社ができる人、悪感情のまま辞める人…転職後の人生に差を生む「習慣」

古宮昇(心理学博士)

2020年07月03日 公開 2022年02月15日 更新

カウンセラーとして、⽇本、⽶国、ニュージーランドで25年以上にわたって、延べ6000⼈の⼼の援助をしてきた古宮昇⽒は「感謝の気持ちが強い⼈ほど、幸せで⼈⽣にも満⾜しているし、⼈間関係もいいし、体も⼼も健康だし、トラウマやいやな出来事からも早く⽴ち直れることが心理学の研究で明らかになっている」と語り、自身の経験からも「感謝」の⼤切さを説いている。

古宮氏は書著『絶対幸せになれる「感謝ノート」』より、人生の大きな分岐点となりうる転職・退社において、古宮氏自身の転職体験を交えながら、前向きな気持ちを持つための方法を示している。本稿ではその一節を紹介する。

※本稿は古宮昇著『絶対幸せになれる「感謝ノート」』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

会社を辞めるとき、転職するとき、卒業するとき

会社を辞めて独立するときや、他の会社に移るとき、または定年で引退するときには、これまでの会社に対して感謝の思いでそこを去ることができるほど、つぎの会社や仕事、リタイアメント後の人生がより恵み豊かなものになります。

ですから、前の会社や仕事であなたがいただいた恵みを箇条書きにたくさん書き出しましょう。そしてなるべく大きな感謝の思いをもってつぎに進みましょう。

 

私の転職の経験

私は20年間近く、大学教員をしながら非常勤で心理カウンセラーの仕事をしていましたが、教授職を辞めて心理カウンセラーとして独立しました。
私は大学を退職する前に、大学からいただいた恵みを具体的にたくさん書き出しました(ただし、教授会中に、配布資料の裏にせっせと書いていたことはナイショです)。

書き出した恵みの数は282個にもなりました。もっと休まずにちゃんと教授会に出席していたらもっと増えたでしょうケド。

すると、大学に対して「本当にありがとうございます!」と感謝の気持ちがとっても強くなりました。

そこで辞める前に学長のところに行って「退職したあと、大学のために私にできることは無料でも喜んでさせていただきますので、たとえば効果的な授業法の研修など、遠慮なく私を呼んでください」とお願いしてきました。

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今の会社が新しい自分に不要になれば、辞めるのが自然

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