やる気ある社員はわずか7%!? なぜ日本の会社員のモチベーションの低さは“世界屈指”なのか?
2020年07月03日 公開 2022年07月14日 更新
マネジメントの父・ドラッカーが提唱した、企業における重要な経営指針「ミッション・ビジョン・バリュー」。このうち、変化の激しい市場環境に対応するために最も重視するべきなのはバリュー(ミッションとビジョンを達成するための指針や価値観)だという。
水野元気氏は企業のビジョンの実現に必要な「バリュー」を体現できる人材を「バリューシスト」と呼び、その育成を支援している。
本稿では、水野氏の著書『Valuesist 働き方改革時代に社員のやりがいと生産性を高めるバリュー経営法』より、従業員を会社につなぎとめる待遇以外の重要な要素「エンゲージメント」に言及した一節を紹介する。
※本稿は水野元気著『Valuesist 働き方改革時代に社員のやりがいと生産性を高めるバリュー経営法』(インプレス刊)より一部抜粋・編集したものです
日本の会社員のモチベーションが下がっている?
「熱意を持って仕事をしている日本人社員は、わずか7%しかいない」
これは、2017年、アメリカ調査会社のギャラップ社が各国の従業員エンゲージメントを調査した結果です。
さらに、「やる気のない日本人社員は70%」にものぼり、「不満を周囲にまきちらしている無気力な日本人社員は24%」という衝撃的な数字も。
つまり、会社に10人の働く人(社員を含め)がいれば、そのうちの7人はやる気がなく、2人は会社の不満ばかりを口にする。そして働く人が15人を超えなければ、会社にやる気のある人がひとりもいない、ということに……。
「日本を情熱家だらけにする」ことをミッションにしている私としては、とても残念で悲しい結果です。