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どんな目標も「達成できる人」「できない人」の意外な差

長田英知(良品計画執行役員)

2020年07月24日 公開 2023年09月15日 更新

目標を達成することは、人生の満足度向上につながる

ではなぜ目標を達成する人には、人生に満足している人が多かったり、年収や社会的地位の高い方が多いのでしょうか。それは一つ一つの目標の達成が自己肯定感や自己効力感を高め、それがさらなる高い目標達成の原動力となる、正のサイクルがうまく回っているからではないかと考えます。

自己肯定感とはその言葉の通り、自分のあり方や価値、存在を肯定的に、積極的に捉えることのできる感情を意味します。また自己効力感とは何らかの課題に取り組むとき、たとえ困難な状況に陥ったとしても自分の可能性を信じ「自分はできる」という確信が持てることを意味します。

自己肯定感や自己効力感は、目標達成に向けた行動を支える精神的な土台となります。目標を立てて、それを達成していく過程で仮に困難なことがあったとしても、「自分はやり遂げることができる」という自分に対する信頼を持つことができれば、頑張り続けることができ、目標達成の確率をより高めることができます。

そして目標が達成されると、その満足感が自己肯定感や自己効力感をさらに高めるという、正のサイクルが生みだされます。そして自己肯定感や自己効力感が強い人は、急な社会変化の時期においてもポジティブに行動していくことができます。

「目標設定→目標達成」の積み重ねはこのように、人生の成功や自分自身に対する満足度を生み出す原動力となります。目標達成の手法について学ぶことは、単なる目の前の目標の達成にとどまらず、その先にある私たちの人生の幸せにもつながるのです。

【著者紹介】長田英知(ながた・ひでとも)
東京大学法学部卒業。地方議員を経て、IBMビジネスコンサルティングサービス、PwC等で政府・自治体向けコンサルティングに従事。2016年、Airbnb Japanに入社。日本におけるホームシェア事業の立上げを担う。2022年4月、良品計画に入社。同年9月よりソーシャルグッド事業部担当執行役員に就任。社外役職として、グッドデザイン賞審査委員(2018~2021)、京都芸術大学客員教授(2019~)等。著書に『たいていのことは100日あれば、うまくいく』(PHP研究所)、『ワ―ケーションの教科書 創造性と生産性を最大化する「新しい働き方」』(KADOKAWA)などがある。

 

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