ワイン初心者が「好みの一本」を簡単に見つける方法
2021年06月08日 公開
ワインは趣味になる――。こう語るのはフランス在住のライター、吉田恵理子さんだ。ワインの知識を深めると、仕事やプライベート、人生そのものが豊かになるという。
敷居が高いと思われがちなワインだが、いまやコンビニでも安くて美味しい一本が手に入る時代。誰でも気軽にワインの知識を深められる。
吉田さんは著書『ワインを飲めばすべてうまくいく』にて、ワイン初心者に向けて実用的な楽しみ方やその文化を解説している。本稿では同書より、お店での"ワインの選び方"に関する一説を紹介する。
※本稿は、吉田恵理子 著『ワインを飲めばすべてうまくいく』(インプレス刊)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
ワインが選べると、特別な日がより充実
レストランへ行って、何を飲めばいいかわからないのでいつも困ってしまう。あるいは、ソムリエにおすすめを聞いてみたけれど、好みじゃなくて残念だった、ということもあったかもしれません。
じつは、レストランで好みのワインを頼むには、ちょっとしたコツがあるのです。知っておくだけで、外でのお食事が数倍も楽しくなります。
ワインの好みを伝えよう
お手頃な店であれ、超高級店であれ、ワインにかける値段は安くはありません。飲む量や選ぶワインにもよりますが、一般に食事(食べるもの)と同程度の価格がかかるのが相場だとされています。一杯、一本にしても、満足いかないワインは飲みたくないものです。
お店の人やソムリエはプロなんだから、選んでもらえばいい、と思われるかもしれませんが、あなた自身のワインの基準なくして「自分にぴったりのワイン」を選んでもらえることはまれでしょう。
服を買いにいって、欲しいものも好みも伝えずに「なにかいい服、適当に選んで」といっているようなものです。いや、そこに身体があるだけ、服選びのほうがまだ楽なはず。味覚をソムリエに見せることはできませんから。
飲食店で好みのワインを飲むには、まずは自分のワインの好みを知っておくことが必要です。
たとえば、赤ワインならば、軽めか重めか、渋さ多めか少なめか、フルーティか果実味は抑えめか、樽の香りは好きか。酸味は強いほうがいいか、弱いほうがいいか。
また、特に好きな香りやブドウの種類はあるか。これら一部でもいいので、ワインの特徴における自分の好みを押さえて伝えれば、ソムリエもセレクトしやすくなり、好みのワインに出合える率がぐんと上がります。