一社だけで働き続けられない時代...今後のキャリアを左右する「職場での学習」

これからの時代に伸びる会社の条件

AIを中心としたテクノロジーの進化により、DX（デジタルトランスフォーメーション）があらゆる業界で進むと言われています。AIが得意としているのは、画像処理、統計処理、自然言語処理といったところでしょうか。

まだ企業内には様々な定型業務が残されていて、テクノロジーによる自動化範囲は広がっていくでしょう。AIの時代において最も優れている処理をするのは、人とAI等のデジタルを組み合わせたものだとも言われています。

自動化できる処理は機械に任せながら、総合的な判断や調整を人が担うというものです。その組み合わせができる人材はデジタル・ケンタウロスと呼ばれています。上半身が人で下半身が馬の半人半獣のケンタウロスのように、テクノロジーの力を活かしながら、人の得意分野を組み合わせて成果を出すという意味合いです。

最新のテクノロジーを駆使しながら、人が得意とする総合判断を高次元で組み合わせられるような人は、今後ますます活躍していくでしょう。それに限らず、これからの会社で活躍する人材は、他の人と同じスキルを持った人ではなく、才能の尖った多様な人になっていくと考えられています。

これからの時代に合った人材を育成するのは、画一的な研修だけでは不十分です。つまり、人材育成は以前よりもわかりにくい不明瞭なプロセスになっています。

具体的にどのような支援をすべきかを悩んでいる人にとって、心強い理論的な支えとなるのが本書『職場学習論 新装版』です。ロングセラーとなるにふさわしい普遍的な理論を、企業内の人材育成に活用してみてはいかがでしょうか。