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「待ち合わせは何分前に到着?」働く女子400人に聞いて見えた“新しい常識”

池野佐知子

2022年02月24日 公開

気くばりは、相手に対する敬意や愛情を表現する行為。そこに古いも新しいもないと思います。とはいえ、リモートワークの浸透などによって、仕事関係、友人関係においてコミュニケーションのしかたが大きく変わりました。

オンラインでのミーティングや接客、LINEやChatでの連絡などが日常となり、場の空気を読むのを難しく感じている方が増えているのではないでしょうか。

会話の切れ目がわかりづらく発言が相手とかぶってしまった、発言のタイミングを逃して積極性をアピールできなかった、そんなつもりではなかったのにラインの文章をネガティブにとられてしまったなどなどの失敗経験はありませんか。気くばりのムードやニュアンス、タイミングにも変化が生じているのです。

本稿では、働く女子400人強へのアンケート調査でわかった、いくつかのイマドキ&定番の気配りをご紹介しましょう。(イラスト:Sumika Hosoda)

※本稿は、池野佐知子著『人間関係がうまくいく 働く女子の気くばり新常識100』(リベラル社)を一部抜粋・編集したものです。

 

気くばり前に自己メンテをこころがける

ごく一部の気くばり達人を除けば、自分がバタバタと忙しくしていたり落ち込んでいたり、自分のメンタルが不安定だと周りへの気くばりまで気持ちが及びません。

心身共に落ち着いたときに「あ、先輩にめんどくさい案件をすべて任せてしまった」、「何か聞きたげな後輩ちゃんを無視しちゃったな」、「食事会の幹事、丸投げだった」などに気づいて、自己嫌悪になる。そういうことは、誰でもあることです。

逆に言うなら、気くばりができる人は、心が落ち着いていて、体調もいい人ともいえます。そのためには休養も大事。

「土日のどちらか片方は、なんの予定も入れずにスマホのアラームもオフ。目覚めたときに起きて、お茶を飲んだら、その日の気分で録りためたドラマや映画を観たり、本を読んだり、ゴロゴロしたり、YouTubeを見ながらゆっくり好きな香りの湯舟につかったり。そんな1日が週に1度あるだけで、心のドロドロは完全に溶けて、体の疲れも癒せます」(広告・30歳)

このコメントを読んでいるだけで、"いいなぁ~"と思います。

なんだかんだ言っても、私たちはけっこう疲れているのです。自分では気づかなくても。週1日は完全休養日に。誰にも文句を言われれない、自分だけのダラダラタイムほど贅沢なものはありませんよね。

 

落ち込む相手には自分の失敗談を語ってあげる

さぁ、ここからは具体的な気くばりを紹介していきます。

仕事でミスをして、「終わった……」と思うことは、誰にでもあります。「そういうとき、いちばんの薬になったことは?」と働く女子に聞いてみました。

結果、3位「一緒に愚痴ってくれる」、2位「はげましのLINEをくれた後、そっとしておいてくれる」、そして1位は「話を聞いた後、自分の失敗談を話してくれる」でした。

「無敵に見えるこの人にも、そんな失敗があったのか」と思うと慰められます。究極の共感力ですね。よくビジネス書などに書かれていますが、他人の失敗は最高の教訓。明日へのステップにもなります。失敗はつらいけれど、誰にでもあること。大丈夫大丈夫、と背中をさする気持ちで、自分の経験を相手とシェアしてください。

 

感謝の言葉には「〇〇さんのおかげで」をつける

仕事のこと、趣味のこと、人間関係のこと、人生のこと。誰かにアドバイスを受けたり、教えてもらったりすることは多くあります。

相手があなたのために時間を割いて何かを教えてくれた場合は「ありがとう」を口にしましょう。そのときに枕詞にしたいのが「〇〇さんのおかげで」というセリフ。

「教えたその場でもお礼を言われたのですが、数カ月後に『Yさんのアドバイスのおかげで、プレゼン大成功でした』との連絡が。その気くばりに感心しました」(広告・32歳)というコメントにもヒントがあります。

アドバイスや教えの結果が出たときに、改めて感謝の言葉を伝えましょう。相手はあなたにもっと教えたいと思ってくれるはずです。

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ときには先輩に馴れ馴れしく接することが距離を縮めることも

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