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やっぱり家計簿は大切...今から始める「生活費の見直し」

伊藤亮太(ファイナンシャルプランナー)

2022年05月24日 公開 2022年05月25日 更新

 

家計簿をつけて現状の支出を把握する

家計簿とは、家計の支出を把握しながら現状の家計の改善点を見つけ、支出を減らすことを目的としてつけるもの。そのため、家計を把握するためにも家計簿をつけ続けることが重要といえますが、どうしてもその都度支出を計算し、記録していくという作業は手間がかかってしまうものです。

しかし、現在では家計簿の種類もさまざま。手書きのものやエクセルを使ったもの、スマホアプリで簡単に記録できるものもあります。特に、スマホアプリの家計簿は口座と連携させることもできるため、自動的に入出金を記録してくれるという便利なもの。手作業で家計簿をつける時間がとれない人には特におすすめです。

また、手書きのものは手間はかかりますが費目を自分で決めることができ、決まったところに計算した額を書き込んでいくだけなので簡単にはじめることができます。エクセルでの家計簿は、エクセルを使いこなせる知識を持った人であれば簡単につけることができます。

このようにそれぞれの家計簿を比較し、自分に合ったつけ方を見つけることで長く続けられるでしょう。

また、ざっくりとしたものであってもおおよその集計結果が記されている家計簿であれば、家計の見直しは十分に可能。理想とする家計バランスと実際の家計バランスを比較して見直すことも有効です。自分にとって必要な支出とそうでない支出を見極めながら、理想に近づけるように家計を調整することで抑えられた支出を貯蓄に回すことができます。

 

支出削減に大きな効果があるのは固定費

家計の固定費は、住居費や保険料、水道光熱費、通信費などの毎月決まって出ていく支出のこと。これらは口座振替が多いため、一度設定をしてしまうと毎月出ていくたびにチェックする人は少ない傾向があります。しかし、毎月出ていく固定費を見直すことが家計の支出の削減につながります。

たとえば、賃貸物件に住んでいる人は家賃を問題なく払えているか、部屋は余っていないかを確認することが重要。もし物置にしてしまっている部屋があったり、現在の家賃を払うことが厳しいと感じているなら、不要なものを捨て、家賃が低い物件に引っ越すことを視野に入れましょう。

また、保険料は定期的な見直しをすることが大切になってきます。生命保険料などの見直しをすることによって、今まで必要だった保障が実はもう不要になっている、ということもあるのです。こうした保険を解約することで、月々支払っていた保険料を削減することが可能になります。そして、水道光熱費は家庭で話し合い、節約に努めることで、削減が期待できます。

また、通信費もスマホや携帯電話のプランを見直すことで料金を安くすることができます。料金が安い格安SIMもあるので、通信費を浮かせたい人はチェックしてみましょう。

見直しの効果が高いのは住居費ですが、引っ越しは難しいという人は、固定費は一度見直せば節約の効果が継続するため、通信費や水道光熱費など、はじめられるところから節約をするのがおすすめです。

 

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