人間関係はジェットコースター? 「自ら幸せを作れる人」の考え方
2022年07月12日 公開 2024年12月16日 更新
幸せになれないと悩んでいる人はいませんか? 心理カウンセラーの宇佐美百合子さんによれば、幸せは、自分自身で作っていけるものだそう。人生を遊園地になぞらえたイメージトレーニングで、〈いい気分〉になる習慣を身につける方法をご紹介します。
※本稿は『PHPスペシャル』2021年6月号より抜粋・編集したものです。
幸せは自分で作り出せる
「幸せ」とは何でしょうか? いつのまにか、幸せを特別なもの、なかなか手に入らないものと思っていませんか?
私たちは幸せを自分の外側、たとえば通帳の残高や人がうらやむ容姿といったものに求めがちですが、目に見えるものは、幸せそのものではありません。本当にほしいものは、心をすっぽりと包み込むような幸福感。お金や美貌があれば味わえると思っている〈いい気分〉なのです。
不平不満のないこの心の状態は、じつは外側に関係なく、自分で作り出すことができます。だからこそ、「何があっても、最後は満ち足りた〈いい気分〉を選ぶ」という習慣を身につけましょう。そうでないと、目に見えるものばかりを追いかけて、「まだ足りない、まだ不充分」と幸せの縁をグルグル回ってしまいます。
遊びながら価値観をアップデート!
よく「私なんてたいしたことない」という人がいますが、その人は心の中で「たいしたことない私の幸せはたかが知れている」と思っているようです。「たいしたことないのはあなたではなく、その価値観ですよ」と私はお伝えします。
何でもほかの人と比較して自分を低く見積もる価値観は、いっさい必要ありません。自分の価値観は、人に勧められて身につけた衣服のようなものなので、合わないと思ったら脱ぎ捨てればいいのです。心を萎縮させて自信を失わせるような価値観を全部手放しましょう。
なぜなら心は、その人の価値観に応じて〈気分〉を作り出すから。もし「人生は我慢が大事」と考えていれば、何かにつけて耐え忍ぶような体験をすると思います。
そこで提案です。「人生は遊びが大事」と考えてみませんか。遊びの語源は、「何ものにもとらわれない主体的で自由な心のあり方」。今の自分にどのくらいの遊び心があるでしょうか。
じつはそれが幸せのバロメーターなのです。遊びに特化した場所の1つに「遊園地」があります。楽しいアトラクションがいろいろあるので、人生を遊園地になぞらえて、遊びながら心の習慣を変えましょう。